被災地支援、東北にTASUKI(第1便)を届けました。 | 認定NPO法人 環境市民

被災地支援、東北にTASUKI(第1便)を届けました。

このコーナーは,2002年から2013年まで環境市民の事務局長を務めた堀孝弘が,在職時に書いたブログを掲載しています。

  堀ブログの前回記事、「東北へ 被災地へ TASUKIを届けます」に続けて読んでください。認定NPO「阪神淡路大震災1.17希望の灯り(HANDS)」のTASUKIプロジェクトに協力して、多くの市民が持ち寄ってくれた支援物資を気仙沼市、陸前高田市の避難場所や物資集積所に届けました。

3月29日夕方、京都を発ち、翌朝岩手県一関市に入りました。ここで、地元で活動されている一関市民活動センターのメンバーと合流し、宮城県気仙沼市や岩手県陸前高田市の避難所に、神戸や京都をはじめとした全国の人たちの思いのこもった支援物資(TASUKI)を届けてまわりました。

TASUKIは、「大切な友達にプレゼントする」という思いで、自分がもらってうれしいもの(衣服や日用品)を袋に積め、表に自分の性別・年代・身長などとともに内容物を書き、激励メッセージも添えた支援物資です。阪神淡路大震災の経験をもとに、1人1人が、1人を応援するという思いと、「福袋を開けたときの楽しさ」を込めたものです。

ただ、神戸・京都に集まったTASUKIは2,000個以上(3月29日現在)。神戸からは積載量11トンの大型トラックで運び、神戸から京都経由でもう一台3トントラックで被災地まで運びました。当初の予想よりはるかに多く集まったので、とてもすべてを被災者に直接手渡しで配って回れない状況が生まれました。各所への交渉の結果、物資の大半を気仙沼市立本吉(もとよし)総合体育館に設置された支援物資集積所で受け取ってもらえることになり、3月30日午前、搬入しました。
同体育館で物資の管理にあたっている人たちに趣旨を説明しましたが、あまりの量だったのと、その施設自体、多くの被災者が物資を取りにこられて忙しい状況だったので、どこまで趣旨を受け止めてもらえたか、少しばかり不安もありました。

翌日、各所の避難所に支援物資を届けた後、もう一度、本吉総合体育館に立ち寄ったところ、体育館の一角にTASUKIコーナーが設けられ、前日我々が搬入したTASUKIを性別・年代別に分けて、被災者の方々に配ってくださっていました。もう本当にうれしくて、泣けてきました。仕分けをしているボランティアリーダーにお礼を言うと、「こちらこそ助かっています。ありがとう」と言われました。別のメンバーは同施設のボランティアさんから、「これ、いろんなサイズがあって、自分に合ったのがわかるし大好評でしたよ。」という声を聞きました。本当にありがたかったです。

写真は、気仙沼市立本吉総合体育館の一角に設けられたTASUKIコーナー(認定NPO 阪神淡路大震災1.17希望の灯り(HANDS)提供)のものです。

今回、第1便ということで、現地に入ってわかったことが多くありました。予想外の状況も多々ありましたが、現地に行ったスタッフの協力によって乗り越え、ミッション(TASUKIを被災者に届ける)を遂げることができました。今回の大きな成果は、神戸、東京、一関、気仙沼で多くの仲間を得たことだと思います。

4月1日午前、京都に戻りました。1泊4日の旅程でした。

記事は4月2日現在。