世界トップレベルの自転車共存都市をめざし、変わる京都市 | 認定NPO法人 環境市民

世界トップレベルの自転車共存都市をめざし、変わる京都市

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

私が環境市民で活動を始めた約20年前、
先輩ボランティアたちがよく怒っていました。
京都には駐輪場がないと。
駐めるところを整備しないくせに、
違法駐輪の車両を取り締まることにだけは熱心だと、
市に対してずいぶんおかんむりでした。

ところが、久しぶりに京のまちを自転車で走ってみると、
昔とはずいぶん印象が違う。駅前では駐輪場が目につくし、
百貨店にもスペースが整備され、レンタサイクルも多い。
路面には自転車マークが描かれ、細い街路にすらでかでかと、
行くたびに路面標示が増えている気がします。

聞けば、京都市の自転車政策が大きな転換をしたのだとか。
たいていのまちでは役所に自転車について扱う部署がなく、
自転車は宙ぶらりんとなっているのですが、
京都市には「自転車政策推進室」が置かれています。
そして、2015年3月、
「京都・新自転車計画 みんなにやさしい自転車プラン」
が策定されました。
「世界トップレベルの自転車共存都市を目指す」
というこの政策は、実は日本ではきわめて先進的なものだそう。
そこで、京都自転車マップのプロジェクトで学習会を開き、
京都市の担当の方からお話を伺いました。
自転車の「みえる化」を基本に据えた計画は、
たいへん興味深く、快哉を叫びたいようなものでした。

話の内容もさりながら、心に残ったのは、
市の職員の方がとても真摯に自転車政策に取り組まれている姿です。
これは市民としても応援しなくちゃと思えました。
私たちにできるのは、市の取組が生きるように、
正しくスマートに自転車に乗り、それを広めていくことでしょう。
市民と行政が協力して
「世界トップレベルの自転車共存都市」
を実現できればいいなと思います。

この春に改訂新版を発行する「京都自転車マップ」市内版では、
この計画についてもわかりやすくご紹介します。
発行をどうぞお楽しみに。

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募集しています。詳しくはこちら。(1月末まで)
(げの字)