今度はインドに原発(恥?)の輸出 | 認定NPO法人 環境市民

今度はインドに原発(恥?)の輸出

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今度はインドに原発(恥?)の輸出
5月末に日本とインドが首脳会談を行い、
東京電力福島第1原子力発電所事故後、
中断していた原子力協定交渉の再開で合意する。

原子力協定は技術の平和利用を、
国家間で約束するもの。
原発輸出の前に締結する必要がある。

技術管理の徹底を求めつつ、
日本企業が原発を輸出できる環境を整える。

2014年1月の署名に向け協議を急ぎ、
インドは20年までに原発18基の建設を計画し、
9兆円規模を見込んでいる。

しかし、インドは核拡散防止条約(NPT)未加盟である。
包括的核実験禁止条約(CTBT)にも参加しない。

実は「核保有国」である。
核実験もしている。
十分に核の技術はあるはずだ。
なぜ日本の原発を輸出する必要があるのか。

インドへの原発輸出は欧米勢は及び腰だ。
なぜなら、インドではもし事故が起こった際、
原子炉メーカーも責任を問われるからだ。

それに、その技術を絶対に兵器に転用しない、と
どうして言い切れるのか。

ひとたび事故が起これば、
莫大な賠償金が必要となるだろう。

ところが、日本のメーカーは自信満々だ。
「日本の高い技術力発揮のチャンス」
ととらえている。

いくら高い技術をもってしても、
事故は起こらないとは限らない。

自分の国の事故の後始末は、
どうするのだろうか。
恥の輸出のような気がしてならない。(ち)

「日印原子力協力協定に向けた交渉停止を求める要望書」
への団体賛同のお願い
(ノーニュークス・アジアフォーラム)
http://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/122b.htm