この時代、自治会の活動をどうする? | 認定NPO法人 環境市民

この時代、自治会の活動をどうする?

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

今年度、自治会の役を務めていました。私の加入している自治会は立候補者がいない限り、前年度の組長の中から互選で次の役員が選ばれることになっています。
会議に出ると意外と対象者が少なく、そこから家族の介護を抱えている人や高齢で引き受けられない方を除くと当たる確立は二分の一、誰もやりたくないというので手を挙げお引き受けしました。
1年間、年度替わりの総会準備や行事で大変でした。
あと3カ月だとほっとしていましたが、
次年度の役員を決める会議が昨年と同様に押し付け合いになり、
委任状提出者に頼みに行くこととなって、
その次点に一人暮らしの高齢の方がくじ引きで選ばれたので気分が晴れません。

私が住んでいる市では、1989年に80%を超えていた自治会加入率は、
2022年には50%台になりました。
全国的に、自治会の加入率は都市部を中心に悪化しています。
役が面倒だ、地域との付き合いが煩わしい、会費を取られるのが嫌、
自治会に入るメリットが感じられないなどの理由で、
特に高齢の方や仕事が忙しい方が脱会するのも無理はありません。
一方で災害の多発する時代となっている今、
地域で支え合うことの大切さが如実に感じられるようになりました。
大きな被害に行政の手が回らない中、
地元の自治会が率先して炊き出しや近所の高齢者の支援をしている様子をニュースで見て、
都市化の進む私の地域でこれができるかというと心もとないというほかありません。

そんな時代の変化を踏まえ、
大変な会議の準備や集金・会計などの事務を外部に委託する自治会も出てきました。
回覧板をなくしてLINEを通じた連絡に移行したり、
自治会費の徴収は電子マネーで行うようにしたりするなど、面倒をDXで改善する例もあります。
現代生活に合うように、自治会も大きな変革を迫られています。
これまでのあり方をがらりと変え、省けるものを思い切って省いた上で、
いざというときに役立ち、楽しい地域のつながりが強く実感できるような
新しい地域づくりに取り組まねばならないでしょう。
残りわずかな任期中にせめてその足がかりぐらいは作れないかな、
しかしその前に年度末の怒濤の総会準備をこなさなければと考え、
頭の痛い毎日を過ごしています。         (げの字)

<今週のコラムニスト>
ペンネーム:げの字

環境市民の設立3年目からの会員で、かつて事務局スタッフとして広報や環境教育を担当。
困り事から問題点を抽出し、課題を設定し改善することで笑顔を増やすことが好きな市民活動コーディネータ。