食べ物のありがたみを感じること | 認定NPO法人 環境市民

食べ物のありがたみを感じること

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クリスマスと言えばケーキが楽しみ!
という方は多いでしょう。

この時期、ケーキ屋さんやデパートには色とりどりのケーキが並び、
多くの方がそれらを買い求めます。
私は、断然、生クリームを使ったシンプルなケーキが好きです。
少人数の我が家ではホールケーキを買っても食べきれないので、
今年は、喫茶店の中で紅茶と一緒にいただきました。

クリスマスケーキは25日になれば、大幅に値下げして売られます。
そう、作り過ぎて余ったからですね。
しかし、それでも売れないケーキの大量廃棄が、近年、社会問題となっています。

日本国内の1年間の食品ロス(まだ食べられるのに捨てられる食品)は、
推計500万トン以上。
一人一日当たりに換算すると、おにぎり1個分の重さです。
平成28年度以降は減少していますが、
我が国の食品自給率は4割程度しかありませんし、
世界中に目を向ければ10人に1人が飢えに苦しんでいるというのに、
なんともったいないことでしょうか。

また、誰でもうっかり食品を腐らせてしまったときに
申し訳ないような気持ちになることを考えれば、
せっかく作ったクリスマスケーキを、
そのまま大量に捨てなければいけない店員さんや
職人さんのストレスは相当なものです。
ストレスが過度に積み重なると、
罪悪感の麻痺によって心を守る人もいますし、
嫌気がさして仕事を辞める人もいると聞きます。

どう考えても、ストレスを受ける心の持ち主は正常であり、
後からケアをすれば良いという問題ではありません。

クリスマスを始め、年末年始は、
家族や友達とともにごちそうを食べる機会が増えます。
食べ物のありがたみを感じながら、ストレスなく食卓を囲みたいものです。
                         (くらげ)

<執筆者紹介>
ペンネーム:くらげ

小さい頃から、曲線に心惹かれています。
海も空も曲線が美しい。
曲線が持つ無限のバリエーションはすばらしく、変化する様子は見飽きません。
曲線への興味を通じて、気候の勉強を始めたような気がします。
いつまでも、きれいな曲線を残したい。