21世紀、地球を、地域を、生活を、持続可能な豊かさに
活動のはじまり
最初は「環境入門講座・野の塾」から
設立年(1992年)から、環境入門講座「野の塾」、里山での自然観察および環境教育を行う「森のフィールド」をはじめました。野の塾では連続講座を多数行い、参加者から多くのボランティアが生まれました。森のフィールドは「活動のフィールドを創りたい」という新聞記事を読んだ斎藤千宏さん(京都市在住)が所有されている土地を「使って下さい」と申し出てくださったことで実現しました。環境をテーマに英語を学び、国際交流をすすめるための「みどりの英会話」教室もこの年に始まりました。
(写真)ほぼ毎月開催していた「野の塾」
1993年には、エコツアー研究会とグリーンコンシューマーグループが活動を開始しました。環境に配慮し、その土地の自然や文化、人々とふれあうエコツアーは、屋久島、石垣島、日本アルプスやヨセミテ、スイスアルプス、モルディブ、ドイツと国内外へのツアーを実践しながら、地元京都ではエコ修学旅行の研究を3年間続けました。こうした研究から、まちなかでも実践できる「アーバンエコツーリズム」を世界で初めて環境市民が提唱しました。
環境市民の前身団体である「ごみ問題市民会議」から行っていた、グリーンコンシューマー活動(買い物を環境に配慮した選択に変えることによって、流通や生産を変える活動)も引き続き展開しました。スーパーなどの店舗の環境への取り組みを調査し、他地域の団体にも呼びかけながら全国版ガイドの作成に着手、1994年に小学館から「地球にやさしい買い物ガイド」を発行しました。
また1994年1月にはエコクッキングを提唱する楽貧料理教室がスタートしました。環境を大切にした料理教室は、今やいろいろなところで実施されていますが、そのさきがけとなったものです。教室は「楽貧倶楽部」に発展し、食をテーマとしたお金をかけない健康で豊かな生活提案をすすめました。(2003年活動休止)。
設立年からニュースレターを創刊
会報誌「みどりのニュースレター」は1992年10月1日に第1号を発行しています。活動が盛んになり情報が増えるにしたがって、4号からは隔月に、そして1993年12月に発行した7号からは毎月発行になりました。
さらに1998年7月の62号から4ページ増の16ページになりました。また1993年7月の5号から大豆油インキを使い始めました。糺書房(京都市左京区)にお願いして実現したものですが、日本でもごく初期の使用例となりました。
ニュースレターは、ボランティアで構成する「みどりのニュースレター編集部」を中心にその後も刷新を重ね、2005年7月にはA4サイズとなり、特集化や読者参加型など進化を続けています。