脱冷蔵庫生活 | 認定NPO法人 環境市民

脱冷蔵庫生活

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

「冷蔵庫をやめたら生活が豊かになる」と教えてくれた人が
いました。月の電気代が500円を切るそうです。
そう聞いたなら、やってみたい。家人がしばらく旅行に出た
ので、これはチャンスとばかりにためしてみました。2週間
限定の脱冷蔵庫生活です。

冷蔵庫内の食材を計画的に食べていき、どうしても食べ切れ
なかったおからと薄揚げと野菜は乾燥させておきました。
まだ暑い9月上旬、省エネ冷蔵庫のプラグをぷつん。しんと
静かになり、冷蔵庫がうるさかったことに気づきました。

結果、まったく困りませんでした。朝に3食分のご飯を炊き、昼は焼きおにぎり、夜の分は寿司飯にしておいて腐敗防止。
もともとベジタリアンだし、玄米ご飯と味噌汁と漬け物の
粗食で十分に満足ができる暮らし。冷やす必要のない根菜の
買い置きと乾物、あとはベランダ菜園で収穫した新鮮な
青じそ、えごま、ゴーヤ、南瓜の花を食べて、買い物にすら
行かずに2週間が順調に過ぎました。

ああおもしろかった。たしかに生活は豊かになりました。
冷蔵庫があったときには何も考えずにいろいろ詰め込んで
すませていたのに、ないときにはどうすればいいかを考え、
工夫するのがほんとに豊かな経験でした。
期間終了後、コンセントにさし直すのがもったいなかった!

そして、気になる9月の電気代は、1186円。消費電力量は
前年同月比58.6%削減でした。冷蔵庫の消費電力は本当に
すさまじいのですね。
家族と一緒だとなかなかこんなことはできませんが、
またの機会に絶対やってやろうと思いました。
皆さんも、冷蔵庫なしの豊かさ、ためしてみませんか。
(げの字)