想像してみて。もしもみんながタオルを洗ったら | 認定NPO法人 環境市民

想像してみて。もしもみんながタオルを洗ったら

2011年9月19日から29日。
環境市民、環境首都コンテストのメンバーでドイツへ視察に行ってきました。
視察メンバーのアンテナにひっかかった「あれこれ」を紹介します。

ドイツのホテルではどこも、連泊の場合、タオルの不交換をよびかける表示がありました。タオルを洗うには水、洗剤を使います。それだけ環境に負荷がかかります。そこで、「代えなくてもいいよ」という場合はわかるようにしておいて、タオルを洗う枚数を減らそう、というわけです。

これはその一つ、ハノーファーのホテルのもの。タオル5枚あたり、木を1本植樹します、と書かれています。いろんなホテルにいろんな表示があり、この後もホテルが変わるたびに写真をとってしまいました……。

日本ではこのタオルの不交換をよびかける文章をどうするか、業界のみなさんは慎重になっています。「非日常を楽しみにきているのに、けちけちしたことを呼びかけてお客さん不快に思うんじゃないか」と心配になるというわけです。

ドイツでは結構、直球表現でした。「想像してみてください。世界でどれだけのタオルが洗濯され、水や洗剤を使っていると思いますか」といった具合。案外すぱっと直球の方がいいのかも。

ちょっとしたことで環境に負荷をかけずにすむなら、タオルを続けて使う、そんな選択をしたい人も多いはず。新たなサービスとして日本でも当たり前になってほしいなあ。

(有川 真理子)