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食品ロス削減に挑戦する学生さんが増えています
カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
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令和2年度、全国で発生する食品ロスは522万トンなので、
一人一人が毎日お茶碗一杯分のご飯と
ほぼ同じ重さの食品を捨てていることになります。
もったいないことです。
昨年秋から、私は、京都市内の大学で食物栄養を学ぶ学生さん2人、
その指導教官、及び弁当会社の方々とともに、
食品ロス削減につながる弁当開発に関わることとなりました。
学生さん2人には、まず、
食品ロスが発生する理由や量などの学習から始め、
学食の調理場見学、野菜を納品してくださる農家へのヒアリングを行い、
食品に関する学びを深めていってもらいました。
年が明けてからは、いよいよ弁当の試作です。
具材には、形が不揃いな京都市内産野菜と、
気候変動対策を考えて大豆ミートを使うことに。
ここから先は、トライアルアンドエラーの連続です。
学生さんは試作を繰り返し、弁当会社の方の前でプレゼンを行い、
コストやレタスの芯の調理法などについて意見をいただいた後にまた試作。
そして、またプレゼン。
2人の学生さんの取組に触発されたのか、
同じ大学内では食品ロス削減に興味を持った学生さんが増え、
余った食材のリメイクや野菜の皮を利用した料理のレシピ集作成、
一般向け食品ロス削減講座、弁当のイメージキャラクター制作なども
同時に行われました。
5月中旬、多くの学生さんが参加した学内でのテスト販売では、
売れ行きが好調で、味や彩りの満足度が高かったほか、
環境に配慮した点も高評価が得られました!
そして現在も学生さんの活動は止まらず、
興味は食品ロス削減以外の環境問題にも広がりを見せています。
彼女たちの活動はまだまだ小規模ですが、
自主的に課題を見つけ、次々とチャレンジする姿に感心するやら、
頼もしさを覚えるやら。
これは、人生の先輩として負けていられないぞ。
(くらげ)
<執筆者紹介>
ペンネーム:くらげ
小さい頃から、曲線に心惹かれています。
海も空も曲線が美しい。
曲線が持つ無限のバリエーションはすばらしく、変化する様子は見飽きません。
曲線への興味を通じて、気候の勉強を始めたような気がします。
いつまでも、きれいな曲線を残したい。