改めて原発にNOを | 認定NPO法人 環境市民

改めて原発にNOを

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ロシア軍が原発を砲撃。

ニュースのタイトルを見た瞬間、身が凍りました。

福島第一原子力発電所の事故が頭をよぎっただけではありません。
一年ほど暮らした長崎で、今なお、
毎日の暮らしに長崎の人の苦しみや悲しみ、
怒りが溢れていることを思い出したからです。

そもそもこの戦闘自体が他国を侵略するという
違法性に満ちたものですが、
今回の砲撃は原発やダムなどへの攻撃を禁じた
ジュネーブ条約に違反している、
と各国からも非難の声があがっています。

ウクライナの発電量に占める原発の割合は約6割。

この数字に驚く方も多いのではないでしょうか。
ウクライナといえば1986年にチェルノブイリ事故が起きた国でもあります。
そんな国がなぜ?

その理由は、日本同様、
国内のエネルギー資源が乏しいという事情がありました。
1991年に旧ソビエト連邦から独立。脱原発政策を決めましたが、
実行には至りませんでした。

ロシアからの石油や天然ガスの供給に依存する欧州をはじめ、
各国は、ロシア以外の国からの供給手配に躍起になっています。

原発、化石燃料に頼っていることがいかに危険で経済的にも脆弱か。
今回の一件で多くの人が実感しているのではないでしょうか。
その証拠に、2月16日にはウルズラ・フォン・デア・ライエンEU委員長が
「EUはロシアと化石燃料からもっと独立すべきだ」と発言するなど
欧州は再生可能エネルギーへのシフトを加速化させています(*)。
今こそ日本も、環境と平和のために再生可能エネルギーへのシフトの
本気の取組が求められるのではないでしょうか。

今年も3.11がやってきます。
改めて、強く、原発にNOを。いかなる核にもNOを。

そしていかなる武力にもNOを。

プーチン氏に今すぐ停戦、ロシア軍が即刻撤退することを求めます。(ま)

(*)「EUはロシアと化石燃料からもっと独立すべきだ」

<執筆者紹介>
ペンネーム:ま
「何でも自分でやりたいの」期の娘に振り回されながら湘南ガールをめざす70年代生まれ。
最近のおすすめは「びわこふきん」。