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サービサイジングを利用しませんか
カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。
以前、映画は上映されてからしばらく後に
DVD版が売られていましたが、
現在はオンライン配信が主流になっています。
つまり、DVDという円盤を売らなくても、情報を電子化することで、
消費者に同じサービスを提供できています。
また、京都の祇園祭の宵宵山と宵山ではリユース食器が使われており、
たこ焼きやジュースを食べたり飲んだあとの容器は返却されます。
つまり、お店は、実質的に、食べ物や飲み物という中身だけを売っています。
その結果、街頭に捨てられるごみが大きく減っています。
このように、「モノではなく製品の機能を提供すること」を
「サービサイジング」と呼びます。
サービサイジングの中でも環境に良いものを「グリーンサービサイジング」と呼び、
その代表例として、瓶のリユース、修理・維持管理、カーシェアリング等があります。
私は「グリーンサービサイジング」という言葉を、
20年ほど前に、初めて聞きました。
環境ビジネスとして素晴らしいと思いましたが、ビジネス環境が揃っておらず、
当時はこのようなサービスが大きく広がることはありませんでした。
そして、時が過ぎて4年前。
突然、京都から東京に約1年の転勤を命ぜられた私は、
転居先で本棚、電子レンジ、ガスコンロ等をできるだけリース
(サブスクリプション)することに決めました。
リースは、使用期間後に返却、故障個所のチェックと修理、
更に別の人に貸し出されて製品の使用期間を適正化するので、
グリーンサービサイジングの一つと言われます。
製品カタログを見ると意外とバリエーションが豊富なうえ、
引っ越しに伴う出費を圧倒的に抑えられたこと、
そして、アパートを退去するときに廃棄の手間も
リサイクルショップに運ぶ手間も不要だったので、家族にも好評でした。
さて、今年も3月になれば、引っ越しシーズンが始まります。
残念ながら、まだ使える家具や家電が多く捨てられるでしょう。
もったいないことです。
近年は、サービサイジングのビジネスが随分と広がりを見せています。
春から新生活を始められる皆さんは、家具や家電を選ぶとき、
購入ではなくリースも検討されてはいかがでしょうか。
その他の皆さんも、雑誌の購読を電子版に切り替えたり、
革靴や衣類をリペアしてもらうなど、
サービサイジングの利用を広げてみませんか。
環境だけでなく、お財布にも優しいことが多いですよ。
(くらげ)
<執筆者紹介>
ペンネーム:くらげ
小さい頃から、曲線に心惹かれています。
海も空も曲線が美しい。
曲線が持つ無限のバリエーションはすばらしく、変化する様子は見飽きません。
曲線への興味を通じて、気候の勉強を始めたような気がします。
いつまでも、きれいな曲線を残したい。