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わが家の断熱リフォーム
カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
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2019年2月初めに断熱と耐震のリフォームを終えたわが家は、
とても快適で体への負担が少ない過ごし方ができるようになりました。
もともと住んでいたのは築60年の木造戸建住宅で、
平家から2階建てに増改築はしたものの、
断熱や耐震への対応はされておらず、
部屋の温度は夏には40℃、冬は0℃近くまで冷え込み
戸外にいるのと変わらない環境でした。
夏のエアコン冷房は全く効かず、
冬は複数の暖房器具をガンガン使って
エネルギーをたくさん無駄にしてしまう住宅だったのです。
そんな状況を改善したのが断熱リフォームです。
どんなリフォームをしたかというと、
当然ですが壁と天井と床に断熱材を入れました。
リフォームですので内断熱になり、
断熱材の厚み分だけ室内は少し狭くなりました。
窓は、樹脂窓で断熱性能と遮熱性能もあるLow-E複層ガラスにしました
(これからならトリプルもおすすめ)。
サッシの性能はガラス窓全体にも影響するので、
窓枠は木製か樹脂にすることをあらかじめ考え、
部屋によっては窓の大きさを小さくしました。
玄関ドアも熱が逃げる場所の一つなので、
断熱性能の高いドアを選ぶといいですね。
わが家の場合は引き戸にしたため少しだけ性能は劣りましたが、
好み通りにでき機能面でも満足しています。
この断熱リフォームのおかげで、今の時期だと
朝起きた時にごく限られた時間だけ
リビングを暖房する程度で済むようになりました。
もちろん家の中でのヒートショックを心配することもありませんし、
夏は西日が入る部屋の窓には遮熱の
ロールブラインドを組み合わせるなどして
冷房の機会も最小限で抑えられています。
冷暖房費用もおさえられ、体への負担が少なくなった家は快適で、
暑さ寒さを我慢することなく健康で楽しい省エネ生活を送っています。
もう一つ、これらの住宅の断熱リフォームが
もっと簡単に早く進められるように、
制度や仕組みの改正が望まれます。
現在、日本の既存住宅の8割以上が
省エネ基準に達していないと言われており、
国会への1日も早い新たな建築物省エネ法の提出を求める声が
市民からも起きています。
下記は、署名サイトを使って東北芸術工科大学教授の
竹内昌義さんが呼びかけているものです。
私たちの声を届けることも大切です。
change.org 建築物省エネ法を国会に提出してください。
<執筆者紹介>
ペンネーム:イバラノカンザシ
ドリトル先生に憧れ、海の中の生きものといつか話ができることを夢見て世界の海に潜り続けています。
最近、海の中にいると一瞬エラ呼吸できそうな気分になります。