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わが家のお盆の過ごし方
カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
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わが家では、お盆の間の献立は毎日三食とも決まっています。
毎年同じものをつくって同じものをお供えし、
家族も同じものをいただきます。
3時のおやつも基本的に毎年同じものです。
使われる食材は、いんげん、かぼちゃ、きゅうり、
なすび(なす)、冬瓜など、昔からある夏が旬の野菜ばかりです。
そこに乾物の湯葉や椎茸、高野豆腐と、
普段からしょっちゅういただくおあげさん(油揚げ)やお豆腐が加わります。
香の物には贅沢品として奈良漬も。
3時のおやつには、わらび餅やおはぎをつくります。
調味料はお酒、みりん、醤油、酢、味噌、ごまなど、とてもシンプルです。
おやつにはお砂糖も使いますが上白糖ではなく、きび糖を使っています。
これらの材料や調味料を使ってつくるお料理は全てお精進で、
普段は鰹と昆布で取る出汁も、お盆の期間は昆布出汁だけです。
そのため、いつもよりちょっと気張った利尻昆布で上等なお出汁をとります。
これは最近注目のヴィーガン料理とも言えるかもしれませんね。
また、使った昆布は醤油で炊いてお昆布の炊いたんをつくり、
捨てることなく全ていただきます。
自然に、お肉やお魚を食べることなく過ごすことができ、
決まった献立をいただくので買い物で余分なものを買うこともありません。
食材を無駄にすることなく食品ロスも発生せず野菜屑さえ極少量です。
気がつけば環境を大切にした暮らし方になっています。
普段は夜遅くまで仕事に追われる日々ですが、お盆には香を焚き
和蝋燭(動物性でない蝋燭)に火を灯し、
彼の岸から戻ってきている家族を大切に思いながら、
私にとっては心身ともにリフレッシュできる期間になっています。
お盆期間、心地よいシンプルな暮らしで
他の生きものに配慮した生き方をするっていうのもいいのでは。
(イバラノカンザシ)
<執筆者紹介>
ペンネーム:イバラノカンザシ
ドリトル先生に憧れ、海の中の生きものといつか話ができることを夢見て世界の海に潜り続けています。
最近、海の中にいると一瞬エラ呼吸できそうな気分になります。