儲かるかどうか、の問いに答える | 認定NPO法人 環境市民

儲かるかどうか、の問いに答える

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

ご存知のようにたとえばサステナビリティに関する認証をとったり、
商品をサステナブルなものに変えたからといって
必ずしも売れ行きが伸びるわけではありません。
一般的な商品よりもコストや労力がかかる場合もしばしばです。

ではなぜサステナビリティの高い商品の開発や取り扱いをするのか。

消費者が求めるから?

これも一理ありますが、これだけに頼ってしまうと、
消費者が求めなければ扱わない、ということになりかねません。

ではその他の理由とは。
私が思うに、環境市民のメルマガ読者には釈迦に説法ですが、
地球環境、人権などをはじめとする社会問題が
悪化の一途を辿っているからに他ならず、
このままではビジネスがままならなくなる可能性が大だからです。
いえ、もっと厳密にいえば、
ビジネスどころか全ての生命が危機に陥るから、です。

先進的な企業の場合、サステナビリティに関する取り組み、
またそうした商品の開発や取り扱いは、
会社としての使命として位置付け、
実現にかかる経費もコストではなく、必要な投資として捉えています。
そうした経費も含めてどう利益をあげるか、
を考え戦略をつくっています。

何ができるか、ではなく、何をすべきか、を考え、
実現が難しくても、どうすればできるのか、を考える。

これこそ、企業が今チャレンジすべきことなのでは?
と思うのですが、「儲かりまっか」と尋ねる企業の担当者に、
正面切ったこんな答えはなかなか通じないのも事実。

みなさんだったら、どう答えますか? (ま)

<執筆者紹介>
ペンネーム:ま
「何でも自分でやりたいの」期の娘に振り回されながら湘南ガールをめざす70年代生まれ。
最近のおすすめは「びわこふきん」。