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コミュニケーションは足りていますか?
カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。
つい先日、インターネット上で開催されたシンポジウムに出席しました。
いつもなら東京の会場に足を運ぶ必要があるので、
参加者は東京周辺の方が多くなるのですが、
今回は、全国各地の方が参加されていました。
私も、京都の自宅から発表すれば良かったので
時間もお金も節約でき、ありがたかったです。
一方、インターネット上で開催されるこうした会議では、
コミュニケーションをとるうえでいつも物足りなく感じています。
実際の会場であれば、休み時間に見知らぬ方と意見交換をしたり、
それがきっかけで新しいご縁やアイデアが生まれることがあります。
また、知り合いとたわいもない話をして旧交を温めることもできるのですが、
そうしたことが難しいのです。
インターネットを利用した会議やテレワークがどんどん増えている現在、
私はこの不十分なコミュニケーションの状況が人の心に及ぼす影響を心配しています。
長時間家に閉じこもって誰とも実際に会わずに仕事をしていれば、
気持ちが塞ぎがちになる人が増えないでしょうか。
また、コミュニケーションを苦手にする人が増えないでしょうか。
もちろん、インターネットが新たなコミュニケーションを生み出すこともありますし、
私自身、これまで接点のなかった方とコラボレーションするきっかけになったことがあるので、
一概に否定はしません。
ただ、全体的には、今のところ、デメリットが大きいと思うのです。
今後、新型コロナウイルスの感染が収束したとしても、
インターネットを利用した会議やテレワークが減ることはないでしょう。
そうした社会が望ましいのかどうかという議論はあるでしょうが、
ある程度は受け入れざるをえないのなら、気持ちを穏やかに保つ術を身に着ける必要があります。
地域行事や仲間と行うスポーツや音楽に積極的に参加するなど、
少なくとも、暮らしの中でリアルなコミュニケーションを増やす必要があるのではないかと思います。
(くらげ)
<執筆者紹介>
ペンネーム:くらげ
小さい頃から、曲線に心惹かれています。海も空も曲線が美しい。
曲線が持つ無限のバリエーションはすばらしく、変化する様子を見るのは飽きません。
曲線への興味を通じて、気候について勉強したような気がします。
いつまでも、きれいな曲線を残したい。