バイバイ原発 | 認定NPO法人 環境市民

バイバイ原発

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

お昼前から雨が降り野外の客席ベンチには水が溜まりました。
それでも1500人が参加し、
大震災と原発事故に起因して尊い命を亡くされた犠牲者に黙祷を捧げ、
原発ゼロへの誓いを新たにしました。

生まれ育った地で、愛する人に囲まれ穏やかに、楽しく、
笑顔で日々を過ごしたいというささやかな幸せを突然奪われた人たち。
何の落ち度もないのに、ある日突然すべてのものを奪われてしまい、
放射能から逃れようと京都に身を寄せた方々もたくさんおられます。
そんなみなさんが国と東京電力に対する損害賠償を求めて、
京都地方裁判所に提訴したのは2013年です。

「国は法定被爆限度(年間1ミリシーベルト)を遵守すること」
「国は法定被曝限度を超える放射能汚染地域の住民について『避難の権利』を認めること」
「原発事故を引き起こした東京電力と国の加害責任を明らかにすること」
「原発事故によって元の生活を奪われたことに伴う損害を東京電力と国に賠償させること」
「子どもはもちろん、原発事故被災者全員に対する放射能検診、医療保障、住宅提供、雇用対策などの恒久対策」

どれも当然のことなのに、被害者自らが訴え続けなければならない、
法廷被爆限度以上の放射能を浴びる危険を
福島の人はなぜ負わなければならないのでしょうか。
命を脅かす放射能から逃れたいという「避難の権利」は
特別なことではなく当然の権利です。
もう二度と同じ不幸を起こしたくない。
地球に原発はいらない!
「原発ゼロ」の道をめざして「バイバイ原発」と
大きな声で何度も何度も叫んだ一日でした。
(イバラノカンザシ)