仕事でのクルマ利用は減らせるか | 認定NPO法人 環境市民

仕事でのクルマ利用は減らせるか

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

昨夏、所属している滋賀グリーン購入ネットワークにおいて
「エコ通勤研究会」を立ち上げました。
通勤でのマイカー利用を減らすこと、
さらには通勤以外の業務での移動においても、
クルマの用を少なくしようというのが目的です。
意識の高い県内事業所の皆さんがメンバーとして集まり、
会員内に活動を広めようと企画を進めています。

現場の声を聞いていて感じるのは、エコ通勤なんてそもそも
ありえないというような立地の事業所が滋賀には多いということ。
最寄りの鉄道駅までクルマで30分、
バスに乗っては始業時間に間に合わないという事例もざらにあります。
それでも、乗り合わせ通勤をする、
社内に自転車部をつくり自転車通勤者を増やすなど、
それぞれに工夫をされています。
通勤でのクルマの削減が難しい事業所の中には、
業務でのクルマ利用の効率化を図り、
使用量の大幅な削減に成功された会社もありました。

事例をお聞きする中で、
クルマ利用を減らすぞというリーダーの意思がはっきりしている事業所は
やはり成果を上げていることが見えてきました。
制度として組織内で実施されると、従業員に自然と浸透してスムーズに進みます。
その目的が、必ずしも「エコ」ではない、というのも発見でした。
コスト削減だったり、交通災害をなくすためだったり、
働き方改革だったり、健康増進だったり。
別な視点での取組が、結果としてクルマを減らすことにつながっています。

あの手この手を考えながら、クルマ社会の滋賀県内で、
個々人の意識変革に挑戦していきます。
9月には自転車通勤をすすめるセミナーを開催予定。
今後の滋賀の事業者の動きにどうぞご注目ください。
(げの字)