自然災害を人災によって拡大させないために…… | 認定NPO法人 環境市民

自然災害を人災によって拡大させないために……

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

熊本・大分で発生しました大規模な地震の被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。また遠いエクアドルでも大地震が発生し多くの被害が起こっていると聞いております。改めて、すべての被災された皆様にお見舞いを申し上げます。

私たちの暮らしを突然襲う災害は、何気ない日常のはかなさ、親しい方との離別の悲しみ、遠く離れた人々への共感など様々な感情を生み出します。それらは時に、自らの防災への意識も高めます。

災害には、大きな自然の力による天災とは別に、被害を拡散したり、二次災害を引き起こしたりしてしまう人災もあります。昨年インドネシアで起こった大規模森林火災では、気候変動の影響や開発による乾燥化が招いた延焼というような人災の影響も指摘され、自然がもともと持っている回復力が開発によって失われた結果、被害が拡大してしまったと言えます。



まだいける、大丈夫だと思って開発や運転を続けているうちに、突然自然災害が起こり、それによって取り返しがつかない事故や二次災害が引き起こされたりします。私たちには、いつ起こるかわからない天災に備えると共に、災害が拡大してしまう要因となる人災をできるだけ起こさないよう注意深く意識し、発言し、行動していくことが問われているのかもしれません。



(いっしー)