今や社長! | 認定NPO法人 環境市民

今や社長!

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

先日、オーストラリアから友だちがやってきました。
いくつものレストランを経営するやり手の社長さん。
でも、彼が今ビジネスをしている国、オーストラリアは彼の母国ではありません。というのも… 彼は難民としてオーストラリアにやってきました。
母国では政治的な理由で身の危険があったからです。
そんなことは全く知らず、友だちになってしばらくして知って
びっくりしました。
難民を支援するNGOに助けを求めて亡命したそうです。
その後、大学で修士号までとり、今では冒頭に説明したように、
いくつものレストランを経営する社長さんになりました。
難民の人だからといってみんながみんなビジネスを起こす必要はありませんが
彼をみていると、人はチャンスさえあればこんなにも活躍できるんだ、
ということをひしひしと感じます。
彼の努力ももちろんですが、難民の人を受入れ、教育などのチャンスを
提供するオーストラリアの懐の深さも素晴らしいな、と思いました。
とはいえ、他の国と比べてオーストラリアが特に難民や移民の受入政策が
優秀なわけではなく、やっとの思いで来た方を送り返すなどの対応もあって
批判も受けています。
ですが、日本が2014年度に受け入れた難民の数はわずか11人。
オーストラリアは毎年約1万4千人を受け入れています。
日本の受入人数はあまりにも少ない。
受入人数を増やすと共に、受入体制をつくっていくことは、将来、
私の友人のように、驚くような才能を発揮する人を見出すことにも
なるかもしれません。
何より、命に危険がおよんでいる人を助けるのはごくごく当然のこと

なはず…なんだけどなあ。 (ま)