セイタカアワダチソウは悪者か | 認定NPO法人 環境市民

セイタカアワダチソウは悪者か

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いま耕している土地は、前は一面のセイタカアワダチソウ畑
だった。冬にとりあえず地表面だけを一斉に刈り取ったが、
春になって芽吹き、また一面のセイタカアワダチソウ畑に
戻ってしまった。

セイタカアワダチソウはよく目立つ。いっぱいに生やして
おくと近所の農家さんの目が気になる。何とかしたいのだが
ここはとにかく広いのだ。毎日少しずつ抜いているが、多勢
に無勢、まったく間に合わない。憎いやつにしか見えない。

しかし、こつこつ対応していると、別のものも見えてくる。
根っこを抜いてみると、そこには小さなみみずがたくさん
絡みついている。その下の土はふんわりやわらかく、表面は
黒々としてふくよか。この土地を豊かなものにしているのは、
まぎれもなくセイタカアワダチソウたちなのだとわかる。

地表近くを横に長く伸びる根っこもおもしろいし、再生能力
の高さも、観察するとおもしろい。けっこう香りもいい。
畑の雑草としか思っていないと悪者にしか思えないが、意外
といいやつなのかもしれない。
調べてみると、ハーブとしての効能もあるらしい。
今年はその命を十分に活かせるように考えてみたいと思う。
(げの字)