ワカモノとセンキョ | 認定NPO法人 環境市民

ワカモノとセンキョ

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≪ワカモノとセンキョ≫

師走、仕事納め、年末年始の準備など、何かとせわしいこの季節。
寒い中、外出するのも億劫な中、行われた衆院選。
自民党:民主党のそれぞれの獲得議席数は212:27と歴然たる大差で
自民党が政権に返り咲いたのは、みなさんもよく知るところですね。

昨今、話題にあがるのが「若者が選挙に行かない」という一言。

「寒いから」という理由はさておいて、
面倒くさい、選挙に行く時間がない、選挙や政治に興味・関心がない、などいくつか理由が囁かれています。

中でも一番不幸だと感じるのが、
「行っても意味がない(社会は何も変わらない。)」という意見。

今の政治じゃ民意が反映されない、
若者が投票に行ったところで上の世代には絶対的に数が及ばない、支持できる政策を持つ候補者がいない、など、その理由もさまざま。

とある作家が言っていました。
「今の若者は、高度経済成長も、バブルも、大学闘争も経験していない。自分たちの行動が社会を動かすことができるという実感がない。」

たとえ、声をあげても、行動を起こしても、受け入れられない、歓迎されない、無視される、そんな社会ならこれほど不幸なことはないでしょう。

じゃあ選挙に対して若者ができることはなんなのか。
「無視されない意思表明すること」かな、と私は思います。

選挙では全体の投票率とは別に年齢別投票率が集計されています。
それが白紙投票であろうと、棄権票、無効票であろうと、
年齢別投票率には反映されます。
20代の人がどれくらい投票しているのか、有効票はどれくらいか、それらは数字としてデータになっています。

参考:財団法人 明るい選挙推進協会
http://www.akaruisenkyo.or.jp/070various/071syugi/693/

たとえば、20代の人がみんな白紙投票をしたとしたら、どうでしょう。
「政治には関心がある。社会を変えたい。でも、今の候補の中から選びたくない。」
そんな意思表明にならないでしょうか。
無視されないくらいの大きなうねりにならないでしょうか。
ま、結局は棄権票として扱われてしまうのでしょうが。

また、票を入れたい候補者がいないのなら、
そういう人をつくる、育てる、というのも1つの手ですよね。
選挙の時だけでなく、政治家と話す機会を設け、議論を重ねて、考え方を自分好みに誘導していく。

短期間ではなかなか難しいですが、長い目で見れば、それが本当に日本人の政治力を高めるものになりそうですね。

衆院選は終わりましたが、来年7月の参院選までには半年あります。政治の動向を伺い、政治家を「育政」してみるのも面白いかもしれませんね。(石田)

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