安全な食を提供したい | 認定NPO法人 環境市民

安全な食を提供したい

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

  忘年会シーズンがやってきた。
今年は去年までのように気持ちが乗らない。
供される食べものが安全かどうかということが気になるから。
これまでだって、安いお店では食品添加物や農薬やホルモン剤
等、不安に思うことが多かった。
今年はそれに、放射能汚染の心配が加わった。
本当かどうかわからないけれど、西日本の野菜が関東地域に
運ばれ、その帰りに汚染地域の野菜が西日本に運ばれていて
それが外食産業で使われているといううわさもあった。
食の安全に対する意識の高い友人たちの集まりでは、
食べる機会はもっぱらポットラックパーティ(持ち寄り)だ。
あるいは同じように意識の高い仲間のケータリングサービスを
利用している。
自分が幹事になるとき、自分が何かを供するとき、
今までと違う気遣いが必要になっている。
相手が若い世代や子どもであるならなおさらだ。
しかし、考え方が違う人とぶつかることも多くなった。
放射能の話をすると露骨に嫌な顔をされることがある。
食べることはコミュニケーションの大切な手段なのに、
その手段が人の絆を分断するものになっている。
なんともやりきれない思いがある。
それでも、可能な限り、周囲の人にも安全なものを
提供したいと、私は思うのだ。
(げの字)