まちの節電、こんなことできるはず 6 | 認定NPO法人 環境市民

まちの節電、こんなことできるはず 6

このコーナーは,2002年から2013年まで環境市民の事務局長を務めた堀孝弘が,在職時に書いたブログを掲載しています。

冷蔵ショーケース用ビニールカーテン

おもにスーパーマーケットでできる省エネ・節電の取り組みを、国内外続けて紹介しています。シリーズの2で、スウェーデンのスーパーで冷蔵ショーケースにカーテンをかけて冷気拡散防止をしている例を紹介しましたが、国内にも下記URLのような「冷蔵ショーケース用カーテン」を製造販売している企業がありました(詳細は下記URLを参照してください)。シリーズの1でショーケースの上の方に取り付ける透明カーテンの例を紹介しましたが、今回紹介するものは、ケース上から下にまでかかるカーテンです。ですが、縦にスリットが入っているので、中の商品に簡単に手が届きます。省エネ効果は「扉付き冷蔵ケース並み」というから、すごい効果です(実測値ではないとのことです)。

IDエコ
http://item.rakuten.co.jp/iiku-ki/c/0000000101/

そもそも、省エネ・節電という前に、スーパーマーケットの店内は夏でも寒い。これまでの記事でお伝えしたように、冷蔵ショーケースの下に冷気の吸い込み口があり、吸い取った冷気は循環活用されていますが、通路に冷気が漏れているのは、ショーケースに近づけば肌で感じます。

ただ一方、ショーケースの買い替えや改造など、大きなコストをかけられないのは、どの企業も事情は同じ…。
大きなコストをかけずに、省エネ・節電を進め、コスト削減にもつながる方策を紹介していますが、「節電・コスト削減のため」だけでなく、お客さんや働く人の健康のためにも、冷気もれ防止対策を一層進めてほしいものです。

 

《追伸》以前、Facebookで今回紹介したカーテンを紹介したところ、堀の記事を見てくれた人から、下記のメッセージを頂戴しました。堀の記事がこうやって役立ったと思うと、とてもありがたいです。

「堀さんが紹介されたビニールカーテンを、近所の寒すぎるスーパーにメールで提案しました。節電対策になり、かつ健康にもよいのでは、と。大手の○○系のスーパーですが、その日の夕方に店長から丁寧な電話をいただき、店が個別ですぐに対応するのは難しいが、本部に私の意見は伝えてくれるとのことでした。来客が気付いたことを店に提案していくことは必要でしょうね。その意見がある程度の数になったときに実現する可能性はあるのではないかと思います。」