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災害に備えて
カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
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1995年1月17日5時46分、阪神・淡路大震災発生。
当時、私は大学生で、九州に住んでいました。
朝7時前に兵庫県北部に住む父から電話がかかってきて、「被害はないから安心して」とのこと。
そのときは、電話のベルに起こされた状態だったので、何のことやらよくわかりませんでした。
その後、大学で講義を受け、昼休みに食堂で食事をしていたとき、横倒しの阪神高速や火事がテレビに映し出されたので、
神戸市周辺や淡路島が大変なことになっていることにようやく気づきました。
父が住んでいた兵庫県北部でも、震度5を記録していたそうです。
多数の死傷者、1階がつぶれたビル、全壊した民家、
あちこちで発生する火事、災害関連死……、
様々なことが起きました。
このとき、私たちの社会が得た災害時における多くの教訓は、
今後に備えて、しっかりと活用したいものです。
我が家では、
約3日分の食料品・飲料水・簡易トイレを備蓄するとともに、
風呂水は新しいお湯を入れるまで残すことにしています。
睡眠時の圧死を防ぐため、寝室にはタンスを置いていません。
食料品・飲料水は、保存スペースの奥にしまっておくと、
気が付いたときには消費期限を過ぎてしまい、
いざと言うときに食べられなくなる懸念があります。
その対策として、日常的に備蓄の食料品・飲料水を口にし、
減った分を買い足すと良いそうです。
これをローリングストックと言います。
実際に備蓄の食料品を食べようとすると、
ものによってはお湯が必要であることや、
乾燥米を元の状態に戻すために意外と時間がかかることに気づきます。
そうすると、お湯を沸かすための携帯ガスコンロを買い揃えておくか、
そのままでもすぐに食べられる食料品と
取り換えておくことを考えるようになります。
このような細かなチェックが災害時に命を守ることにつながるので、
一年に一度は、災害への備えを見直されることをお勧めします。(くらげ)
<今週のコラムニスト>
ペンネーム:くらげ
小さい頃から、曲線に心惹かれています。海も空も曲線が美しい。
曲線が持つ無限のバリエーションはすばらしく、変化する様子は見飽きません。
曲線への興味を通じて、気候の勉強を始めたような気がします。
いつまでも、きれいな曲線を残したい。