フィリピンの友人が語った今年の夏 | 認定NPO法人 環境市民

フィリピンの友人が語った今年の夏

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

「気候の崩壊が始まった」
国連事務総長グテレス氏の言葉に、そうかもしれない、
と身をもって共感した方は多かったのではないでしょうか。

報道によると、6月から8月の世界の平均気温は16.77度で
平年を0.66度上回る記録的な暑さでした。
ただ、日々の暮らしの変化は住んでいる国や地域によって
随分と違っていたのではないかと思います。

「学校は暑さで休校に。
みんなクーラーは高くて変えないので、ひたすら扇風機とシャワーを何度も浴びてしのいでいる。
夜も暑くて寝られず寝不足になる……」

酷暑による暮らしぶりの変化を次々と語るフィリピンの友人。

彼女は学校で教師をしています。休校にすれば学習はその分遅れます。
特に貧困層の子どもたちは食事など暮らし面の心配も募ります。
学校があったとしても、あまりに暑いと、子どもたちは元気をなくしたり、
集中力を落とすので悩ましいとも語っていました。

そして8月がすぎ、最近は、猛暑の影響で米の値段が上がり、
米が買えない人も出てきている。
結果的に、貧困が加速し、ドラッグに走る人も増え、犯罪も増えている、と。

クーラーのボタンを押せば、酷暑もなんのその。
たちまち涼しい空間が現れる国に住んでいる私たち。
そんな選択肢はなく、ただただ暑さに耐え、
身体的な苦痛を我慢しながらやりすごしている。
さらには社会不安まで起きてきている。
そんな地域に暮らす人たちへの想像はできているでしょうか。

先のG20ではアフリカ諸国が
「貧困問題を抱えながら気候変動にも対応しなければいけないんだ」
と状況の厳しさを語っていました。

気候変動が、貧困や失業、ドラッグなどの社会問題をさらに悪化させてしまう。
負の連鎖はもう現実に起こっており、その多くは予測通り途上国で起きています。

相変わらず化石燃料依存を続ける日本。
再エネへのシフトは、経済政策でも何でもなく、本質は、人の命を、暮らしを守る
ことだという認識のもと即刻実行すべきではないか。
画面越しにもしんどそうな彼女の表情をみながら、強くそう思いました。(ま)

<今週のコラムニスト>
ペンネーム:ま

地球のサステナビリティと共に、自身の体力のサステナビリティが気になる今日この頃。
好きな食べ物は塩豆大福。