「君の名は?」聞かれた理由 | 認定NPO法人 環境市民

「君の名は?」聞かれた理由

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ベトナムと韓国のファミリーの女性に聞かれた質問は「君の名は?」つまり、「私=筆者の姓名は何?」という質問でした。
おそらく、日本は多くの女性が結婚を機に姓名を変えることを知っているのでしょう。
私の苗字を確認したいようでした。

日本は多くの女性が結婚を機に姓名を変えることを改めて説明すると、二人とも「それはおかしい!」の一言。
海外の一般的な二人に日本のジェンダー意識の低さを指摘され軽いショックを受けました。

韓国もベトナムも夫婦別姓で、さらにベトナムの場合、
子供は両親の苗字を合体させた苗字を引き継ぐのだそうです。
たとえば、お父さんが田中さんでお母さんが山田さん、
子どもの名前が花子さんなら「花子・田中山田」といったかんじ。
「だからだんだん名前が長くなるのよ」と笑っていました。
子どもの名前まで夫婦の名前が平等に採用されている。
確かに名前は長くなりそうですが、なんとも羨ましい悩みです。

日本でも夫婦別姓が政治の場で
議題として俎上に載せるようにはなってきたものの、
最高裁では「違憲とは言えない」と判断されるなど旧態依然としています。

日本でも違和感を覚える女性も増えてはいますが、
「当たり前」と思ってしまっている人も多いのではないでしょうか。
制度の弊害を思わずにはいられません。

日本のジェンダーギャップ指数は
146カ国中125位と今年もさらにランクが下がりました。
いつまで「女性の活躍」なんて小手先のキャンペーンを続けるのでしょうか。
このままでは日本の常識は世界の非常識になりかねません。
政策転換の必要性を痛いほど感じた出来事でした。(ま)

<今週のコラムニスト>
ペンネーム:ま

地球のサステナビリティと共に、自身の体力のサステナビリティが気になる今日この頃。
好きな食べ物は塩豆大福。