報告:社会を変える、社会に伝わる、NGOの広報力UP講座 | 認定NPO法人 環境市民

報告:社会を変える、社会に伝わる、NGOの広報力UP講座

NGOにとって広報活動とは、「活動そのもの」といってもいいほど重要です。そこで、環境市民では、 「社会を変える、社会に伝わる、NGOの広報力」と題する連続講座を、11月19日(土)、20日(日)、12月4日(日)に、熊本国際交流会館(熊本市内)にて実施しました(主催:独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金、企画運営:NPO法人環境市民)。

〜効果的な広報を行うコツって何?〜

活動そのもの

NGOにとって広報活動とは、「活動そのもの」といってもいいほど重要です。社会を変えていくために活動を行い、それをより多くの人に伝え、共感してもらうことによって、活動への共感や支持をしてくれる人、寄附や会員になってくれる人を増やすことができます。社会を変えるための活動を支えてくれるチカラを得る活動、といってもいいでしょう。しかし、活動はやっても広報にはなかなか資金や人手がさけないのが現状です。
そこで、環境市民では、「社会を変える、社会に伝わる、NGOの広報力」と題する連続講座を、2011年11月19日(土)、20日(日)、12月4日(日)に、熊本国際交流会館(熊本市内)にて実施しました(主催:独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金、企画運営:NPO法人環境市民)。

記事にならなくても気にしない

集まったのは、環境系を中心とするNPOのスタッフやボランティアメンバー約14団体。第1回は、NGOにとっての広報とは活動をそのものであることを確認した後、環境市民の事例を交えながら、マスメディアからソーシャルメディア、チラシや口コミなど各種メディアの特性を学びました。
「伝わる広報文の書き方のコツ」では、(有)ミューズプランニング取締役の伊藤美佳さんを講師に、イベントの広報文を例に、アピール度の高い広報文の作り方を学びました。さらに、フリーライターの立藤慶子さんを講師に、ウェブサイトやメールマガジンをつくる際のコツを学び、ある団体のウェブサイトのトップページをつくってみる、というワークショップをしました。

環境市民では、この会報誌、ウェブサイト、ラジオの主に三つの独自媒体があります。それぞれにボランティアからなる広報チームがあります。このチームの存在が、環境市民の広報力になっています。二日目の第2回は、こうした、広報を行っていくために要となる「体制」づくりを紹介しました。
また、熊本日日新聞の記者、久間孝志さんを講師に、メディアの活用方法について学びました。「実際に報道されるかどうかが気にせず、どんどんメディアに情報を送って、コミュニケーションをとることが大事」と久間さん。何か行事をする時だけ広報していた参加者が多い中、重要な示唆となりました。最後に、まだ、NGOがあまり活用できていない、ラジオやテレビといったメディアの活用方法について紹介した後、団体ごとに、2日間の講座をふまえて広報戦略を練るワークショップを行いました。

社会を変える力に

12月4日に行った第3回講座は希望制で4つの団体が個別相談をそれぞれ約1時間半行いました。2回目の講座の最後に作成した広報戦略シートをもとに相談会を行いました。「広報を組織全体でどう取り組んだらいいのか」「マンネリ化しがちなチラシのデザインをどうすればいいか」「どうやったらウェブサイトを立ち上げられるか」など組織のマネジメントから具体的な広報方法に至るまでさまざまな相談内容がありました。

3日間の講座を通してあらためて、NGOにとって広報力のUPが切実な課題であることを感じました。環境市民も含め、NGOの広報力をUPさせていくための取り組みをこれからも続けていきたいと思います。 (文/事務局 有川 真理子)