報告:法然院の森でいきものウォッチ 6/21 | 認定NPO法人 環境市民

報告:法然院の森でいきものウォッチ 6/21

2015年6月29日
6月 21 日(日)に野の塾「京都の身近な自然を感じよう!〜法然院の森でいきものウォッチ〜」が、緑豊かな法然院のお寺の森で開催されました。当日は朝方まで激しい雷雨で、誰もが今日は中止せざるを得ない!?と感じていたのですが、奇跡的な晴れ間に恵まれ、無事、開催することができました。
森の案内人として、フィールドソサイエティー事務局長久山慶子さんをお迎えした今回、4組のご家族(大人9人、子ども6人)が参加して下さいました。とっても賑やかな雰囲気の中、はじめに久山さんから法然院の森にいる動植物についてのお話を法然院森のセンター内で聞きました。地球、生物、人間のはじまりについて織り交ぜながらのお話は、子どもたちの心を鷲掴みにして離しません。「早く森にいきたい!」という子ども達の声が飛び交う中、久山さんから身近な自然を感じるために、「これはどうなっているの?」「なんで?」と感じることや知りたいと思う気持ちが大切ですよ」というアドバイスを受け、ウキウキ♪ワクワク♬ いざ森に出陣です! どんな生き物に出会えるかな?子ども達の表情は明るく足取りは軽く、大人達は追いかけていくのに必死でした。
森の中では「かえるがいるよ!」「せみの幼虫だ!」など子ども達の元気な声が飛び交います。そして発見したものを書き込み式の絵本に夢中で絵を描いていました。最後にその絵本を見せ合い、感想を聞くと子ども達は「あー楽しかった!」「また来たいっ!」と満面の笑みで答えてくれました。そして会は、今回の担当である近藤祐介さんの渾身の詩で締めくくられました。
『20年後のみなさんへ』
20年後を生きている皆さんは、京都の大学生をしているかもしれません。それは、これからの京都や世界をどうしていこうか、と考える主役です。この法然院森のセンターができたのは1985年のことでした。あれからちょうど30年、世界では色々なことが起きました。それでも、私たち人類はここで生きています。20年後の社会はどうなっているでしょうか。20年後の皆さんは、どんな人になっているでしょうか。京都の森の様子は、どうなっているでしょうか。共に生きる時代を、どうか森の生きものたちの未来を、そっと見守って下さいね。皆さんの未来が、どうか楽しく、幸せなものになりますように。
(文/ボランティア 野瀬 貴子)