環境省、何するとこぞ? | 認定NPO法人 環境市民

環境省、何するとこぞ?

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

環境省の役割ってなんだっけ?
と思うことが最近とみに多いのです。

東電原発事故で放射性物質に汚染された土壌を使っての
野菜の試験栽培を始めたり。
聖火リレーのスタート地点になるはずだったJヴィレッジの汚染土の、
土地造成への勝手な再利用を東電に黙認したり。

絶滅が危惧されている沖縄のジュゴンは保護しない。
完成の見込みがない米軍基地建設による自然破壊を見て見ぬふり。

モーリシャス沖での日本の会社が所有する貨物船が座礁した事故では
調査のための人員をたった7人派遣しただけ。
現地では大勢のボランティアが健康被害を顧みず
懸命に重油の除去に当たっているというのに、
環境大臣からのコメントすらない。

つまらないところでは、温暖化防止のCOOL CHOICEキャンペーンで、
女子高生という設定の萌え系キャラクターでの啓発。

もう、ちょっといい加減にして。と言いたくなる。
環境省よ、あなたの役割はなんですか?

環境を保全することではないのですか。
大事なことはみんな見逃すのですか。
必要なことには切り込まず、やってるふりだけするのですか。

もともと環境省に入省しようと思うような人は、
きっと環境を守りたいという意識の強い、まじめな人なのだろうと思うのです。
こんなことがしたかったわけじゃないのでは、と思いたいのですが違うのでしょうか。
誰かに忖度してそうせざるを得なくなっているのか、
それとも大まじめにセンスが悪いのか……。

女子高生キャラにぐうたらな役割を演じさせるより、
あなた方のぐうたら具合をどうにかしていただきたい。
日本の環境行政はあなた方が担っているのですよ。
その自覚を持っていただきたい。

皆さんは、そんなふうには思われませんか。
(げの字)

参考
・朝日新聞 福島)除染土覆わず野菜試験栽培 「説明不十分」指摘も

・おしどりポータルサイト Jヴィレッジの除染土の再利用問題、環境省は確信犯?「関係者」とは一体どこ?

・沖縄タイムスプラス ジュゴンの記事一覧

・BBCニュース モーリシャス沖の貨物船の重油流出、なぜ深刻なのか

環境省COOL CHOICE イメージキャラクター

<執筆者紹介>
ペンネーム:げの字
環境市民の設立3年目からの会員で、かつて事務局スタッフとして広報や環境教育を担当。
プロジェクト運営支援などで(スポーツバイクで)駆け回る日々を過ごす。
ベジ料理と家庭菜園が趣味。