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グローバル気候マーチ;次世代の未来のために必要な「行動」
カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。
グローバル気候マーチは、スウェーデンの高校生、
グレタ・トゥーンベリさんが一人で始めた学校ストライキ
(気候変動を食い止めるため、次世代の未来のために必要な「行動」の実行を求めるもの)
がきっかけとなった動きです。
気候変動の進行は、国内では、九州北部や西日本、
そして、現在も復旧過程にある千葉県等での豪雨や台風、
海外では、インドや欧州での50度や45度を超す猛暑や熱波等、
既に様々な形で私たちに多大な影響を及ぼし始めています。
これがさらに進むと、より一層の壊滅的、
不可逆的な被害、影響をもたらすことが予想されています。
グレタさんは言います(注)。
「政治的に何が可能かではなく、何をする必要があるのか(行動)
に目を向けようとしない限り、希望はありません。
危機を危機として扱わなければ、解決することはできません。」
「あなた方は、自分の子どもたちを何よりも愛していると言いながら、
その目の前で、子どもたちの未来を奪っています。」
これを聞いて、私は92年のリオの地球サミットで、
当時12歳の少女だったセヴァン・スズキさんの伝説のスピーチを思い起こします。
セヴァンは言いました。
「私は、あなたがた大人がこの地球に対していることを見て、泣いています。
それでも、あなたがた大人はいつも私たち子どもを愛していると言います。
本当なのでしょうか?
もしその言葉が本当なら、
どうか、本当だということを言葉でなく、行動で示してください。」
あれから四半世紀が経ち、セヴァンと同年代で当時子どもだった私も、
行動が求められる大人となりました。
あれから私たちは何ができ、何ができなかったのでしょうか。
今、私は言うだけでなく、行動が必要だと考え、
実践例を作ろうと取り組みを進めています。
私たちは、気候変動による壊滅的、
不可逆的な影響を防ぐことができる(気温上昇を1.5度以内に抑えられる)
最後の世代と言えます。
もう後伸ばしはできません。
しかし、グレタさんの小さな一歩から始まった今回の動きは、
はじめは小さな一歩でも大きなうねりとなることを証明してくれました。
今度はそれを受け取った私たち一人ひとりの出番です。
きっと大きなうねりとなるはずです。
この間、進んでしまった気候変動とその影響を真摯に受け止め、
今こそ、行動を始めましょう。(テッ)
注)COP24カトヴィツェ会議でのスピーチより
<執筆者紹介>
ペンネーム:テッ
元球児(中学・高校・大学と体育会野球部)。
環境市民では、自治体の環境政策を応援する環境首都創造活動に従事する傍ら、
愛知で地元の未利用間伐材を活用した木質バイオマス熱利用事業を立ち上げ、
昨秋よりその事業会社を運営。