21世紀、地球を、地域を、生活を、持続可能な豊かさに
ごみ半減をめざす京都市の「しまつのこころ条例」処分の現場
カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。
京都市が定点回収しているごみの分類の、主なものは三種類。
燃やすごみ「生ごみ、包装容器以外のプラスチックなど」、
資源ごみとして「缶、びん、ペットボトル」と、
「プラスチック製包装容器」があります。
見学の一つ目は南部資源リサイクルセンター
「缶、びん、ペットボトル」の分別をし、
再資源化に向けての前段階の加工をします。
次から次へと運ばれてくるその量に、
圧倒されます。
京都市では、缶・ビン・ペットボトルが、
合わせて収集されています。
間違いやすいポイントとしては、
口の中に入るもの以外はダメだということ。
化粧品やシャンプーなどの空き容器は、
「缶、びん、ペットボトル」でなく
「プラスチック製包装容器」で出して欲しいということ。
そして、風力で吹き飛ばして分別する関係で、
ペットボトルは潰してはいけないということ。
もともとの大原則ですが、
中に物が入っていてはいけない、
ということです。
二つ目の見学先は、
「プラスチック製包装容器」の分別を担う、
障害者総合支援の就労支援B型施設
京都市横大路学園です。
事前に臭いが凄いですと、
マスクを渡された訳が分かりました。
洗ってある容器のはずなのに、
臭いが凄いのです。
夏だともっときつくなるといいます。
説明によれば、
リサイクルが始まったころは、
まだきれいに洗われて入っていたそうですが、
だんだんと汚いのが増えた、と。
汚れが酷いのは、
燃やすごみとして出して欲しいとのことです。
見学参加者がびっくりしたのは、
プラスチックの紐が、
リサイクル出来ないということでした。
プラスチックの包装に関するもの、
なのです。あくまで包装で、
紐はダメなのだそうです。
基本はPのマークが付いている、
そして包装ということ。
ここでも中に物が入ったままのも、
流れて来ていました。
二つの施設を回って思ったことは、
ちゃんと分別して出すことが大切、
そしてそれ以上に「出さないのが一番」ということです。
京都は海がなく、ごみ焼却した後の、
処分地はあと少ししかありません。
27年10月に京都市では「しまつのこころ条例」
が始まっています。
ごみを減らそうという試みは、
遅々として進まない為に、
この条例が出来ました。
この条例については、こちらが詳しいです。→(PDF)
ある程度まで減った後、
減り止まりが続いているということです。
一人ひとりがごみを出す前に、
少し考えるだけで、処分にかかる手間も、
その量も格段に減るはずです。
自分の住んでいる自治体のごみの出し方を、
今一度確認することと。
買う時から、ごみのことを考え、
いかに減らすかを考えること。
そんなことを考えさせられた見学でした。(ち)