地震からの一週間を終えて | 認定NPO法人 環境市民

地震からの一週間を終えて

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

月曜日、出勤途上の電車の中で、
突然の揺れと地震速報のアラームが鳴り響いた。

最初は何のことかわからなくて、
しばらく呆然としていた。

落ち着いて周りを見渡すと、
多くの人が電車から降り、
満員だった電車は空いていた。

会社に電話しようにも、
電話はかからない、
状況もわからない。

とりあえず空いていた席をみつけ、
座って、落ち着いて考えた。

みんな落ち着かない顔をしている。
電話をしたり、
スマホで情報を調べたり、
一人が飲み物を買いに行き、
もう一人が荷物を預かったりしている車内。

何が正解かわからない。
電車はしばらく動かないという。

降りて改札を見ると、
入場制限で入れない人が何重にもなっている。
トイレは長蛇の列。

駅から出たら、
もう二度と入れませんと、
散々脅かされながら、駅を出て、
渋滞の道をノロノロとバスで会社に向かった。

乗ってから、
ああ、家に帰れば良かったと、
後悔した。

思った以上に、
大きな地震だったし、
家も心配だった。

金曜日まで、ダイヤは乱れていた。
ノロノロとしか動かない電車に、
不安が残るまま週末を迎えた。

今もまだ、余震はあり、
避難をされている人もおられる。
雨による二次災害も心配だ。

災害があると、
思った以上に弱い都市のインフラに、
考えさせられることが多かった。

日頃便利な交通網も、
広範囲で便利な分、
復興に時間がかかること。
とっさのとき、情報が交錯して、
どうしたらいいのかわからないこと。

京都など観光客の多いところでは、
特に外国人への他言語対応が、
問題となること。

みんなが先を争う様に、
タクシーをとめて、
荷物を詰め込む様子は、
ちょっとしたパニック状況だった。

小競り合いもあった。
高速バスや、タクシー乗り場、いろんな窓口。
欲しい情報がどこにあるのか、
住んでいてもわからない。

落ち着いてと思っても、
なかなかそうはいかない。
常に、いろんな情報を、
頭に入れておくこと。
そう考えさせられた。

家族の動向をどう把握しておくか、
地震への備えをどうするか、
日頃から考えないといけないと思い知らされた。

都市のインフラで、
ガスが思っている以上に時間がかかった。
今、順次開栓手続きが進められている。
今回は大規模な火災はなかったが、
これも大きな課題となる。

避難されている方に、
早く安心な日々が戻ることと、
亡くなられた方に、
哀悼の意を表します。(ち)