やり甲斐と志 | 認定NPO法人 環境市民

やり甲斐と志

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

卒業なんて、遥か昔の出来事だった私ですが、

この二年間、仕事の傍ら、
大学院に通っておりました。
まだ、卒業は確定ではないのですが、
ほぼ出来そうな感じです。
周りを見渡せば、
社会人院生と、現役の院生。
現役の院生の、
修士論文以上に大変な、就職活動も見てきました。
こうやって社会に出て行くのね、
なんだか親の様な気持ちです。
私が今いる大学は、
前に出た大学よりもマンモス校なので、
卒業生にもよく出会います。
先日も、「地域を変えるために、地元で新しいことします!」
と、仕事を辞めるという卒業生に出会いました。
その事を報告すると、
先生の顔が曇りました。
卒業してすぐの仕事も一年、
そのあとの仕事も一年。
世の中に出て、
こんなんじゃない、
そんなことで、この世は溢れています。
今年も地元に帰って就職する卒業生は沢山います。
第一志望ではない仕事、
こんなんじゃない、私のやりたいことじゃない。
そうやって辞めてしまう、
そんな卒業生はとても多いそうです。
志の高い子ほど、
いろいろ考え過ぎてしまう。
地域に根ざしてから、
自分の出来る事を考えても遅くない。
そんな先生のお言葉を聞きながら、
私自身も挫折の連続だなぁと、
そんなことを思いました。
地域を直接変えられる仕事、
確かにそれは尊い仕事です。
でもその仕事は、そんなに多くはないと思います。
何も出来ないと思わずに、
何か出来るかもしれない、
そう考えを転換すれば、
見方も変わるかも知れません。
やり甲斐のある仕事、
自分の志、
この二つがぴったり合う、
そんなことを探して、
私は今も日々を生きている気がします。(ち)
─ボランティアスタッフが交代でお届けしています─