ビニール傘の行方 | 認定NPO法人 環境市民

ビニール傘の行方

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

最近よく雨に出くわす。しかも激しい雨。
大概の激しい雨はしばらくすれば止むので、
時間があれば近くの建物に入って通り過ぎるのを待つ。
しかし移動中の急いでるときはそういうわけにもいかない。
おまけに手にはパソコン、カバンには書類と濡れては
いけないものを持っているのでそのまま歩き続けるわけに
もいかない。
そんなときはコンビニに駆け込んで、ついビニール傘を買
ってしまう。
無事目的地に着き、ひと段落すると手にしたビニール傘を
見つめふと思い出す。
家にある3本ほどのビニール傘だ。
「あーまた買ってしまったなぁ……」と
買って後悔。雨が上がって晴れてくると荷物になってまた後悔。
電車に乗れば目につくのは座席に忘れられたビニール傘。
晴れた日のスーパーの傘立てにはビニール傘がささっている。
雨が降ればビニール傘だけではないが、約3000本もの傘が
忘れられて遺失物センターへいくそう。そのうち一体何本の傘が
持ち主のもとへ返っていくのだろうか?
きっと高価なものでない限り傘を取りに行く人は少ない。
ビニール傘だから安いしいいやと持ち主は思っているのだろう。
何を隠そう私もそう思っていたのだが、忘れてしまえば
使ってすぐにごみ箱にいれてしまってるのと一緒ないか。
今まで折り畳み傘は雨が降らなければ荷物になるから避けていた
けれど、また持ち歩こうかなと新たに増えてしまった玄関先のビ
ニール傘を見て思った。 (びわこ)