2.2.2 エネルギーとの比較 | 認定NPO法人 環境市民

2.2.2 エネルギーとの比較

文:杦本 育生

家庭内で使う電気、ガス、石油等エネルギーから排出される二酸化炭素量では、1990年で年間1世帯当り768kg、そのうち最も大きいのは電気であり年間1世帯当り362kgと計算されている4)。家庭部門では90年代に平均毎年4%も二酸化炭素排出量が伸びているので93年の推定値は、1世帯当り864kg、電気で402kgとなる。ところで、日本の標準家庭は一世帯 3.63 人であるから、93年にごみの焼却から直接でる年間1世帯当りのその量は77.7×3.63=282kgであり、ごみから二酸化炭素排出量は電気と比較してもかなり大きいものがあると言えよう。また製造時の二酸化炭素発生量を加算すると一世帯当り677kgとなり、家庭で直接消費している総エネルギーの約78%相等となる。
これからも家庭ごみの削減、特に発生抑制が地球温暖化の防止に重要な要素となることが明確である。

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