報告:第3回「ぬいカフェ」「なにわのマータイさん」に簡単裂き織りルームシューズづくりの実演をしていただきました! | 認定NPO法人 環境市民

報告:第3回「ぬいカフェ」「なにわのマータイさん」に簡単裂き織りルームシューズづくりの実演をしていただきました!

「ぬいカフェ」第3回の開催は、東日本大震災からちょうど1年目の3月11日(日)。午後2時46分には、参加者全員で被災地の方角へ向けて黙祷を捧げ、震災の話、脱原発の話も交えながら、広く環境の話に花が咲きました。

~手作りお菓子とお茶を楽しみながら、お気に入りの布や糸でチクチクぬいぬい♪~

「ぬいカフェ」第3回の開催は、東日本大震災からちょうど1年目の3月11日(日)。午後2時46分には、参加者全員で被災地の方角へ向けて黙祷を捧げ、震災の話、脱原発の話も交えながら、広く環境の話に花が咲きました。

今回のテーマは前回に引き続き「リフォーム」。
リフォームの達人で「なにわのマータイさん」とも呼ばれるS本さんにご参加いただき、作品の紹介や「簡単裂き織りルームシューズづくり」の実演をしていただきました。
ユニークな作品群もさることながら、パワフルなお話に、初参加の方も引き込まれっぱなし。賑やかな会となりました。

S本さん、初参加者にリフォームのコツを伝授

裂き織りとは、弱くなったり汚れてしまったりした着物の生地を使いきる究極のリフォーム術。
生地を細く裂いて緯糸(よこいと)に使い、強い経糸(たていと)と組み合わせて織ることで、帯にも使える強度と、独特の質感、偶然性を味方に付けた配色の妙が生まれます。まさに暮らしの中の美意識の粋。

でも「織るっていうと、織り機とかいるし、すごく大変なんじゃない?」そうお思いの方も多いのではないでしょうか。が、さにあらず。今回のルームシューズの機(はた)は、たまたまそこにあった裁縫箱のふた。あと用意するものは、着られなくなったTシャツなどを紐状に切った材料と、セロテープのみ。工作気分であっという間に一足できあがりました!
アイディア次第でいろんなものができそう。こんなことをきっかけに、親子でリフォーム・デビューなんていうのもいいかも知れませんね。
(因みに機は、大人用にはティッシュの箱、子供用には牛乳パックが丁度いいそう。)

●簡単裂き織りルームシューズ作成中 →→→ 完成!

さてさて、お待ちかねのおやつタイムです。
今回もご覧の手作りお菓子に、さまざまな薬効があるというお茶をご用意しましたよ。
なかなかに好評♪

本日のおやつ

●バナナとレーズンのソーダブレッド、パンデピス、切干大根の米粉ケークサクレ、白みそクラッカー、クリスピーチョコレート、紅茶五種、自家製桑茶+祝島のびわ茶ブレンドティー

●前回からのジーンズリフォームにセーターの穴あき補修、S本さんの裂き織り&編物作品

そして本日の作品がこちら。約一名のジーンズが完成。
穴あきセーターのリフォームは、別の虫食いセーターをもみ洗いしてフェルト化しておき、好きな形に切ってアップリケ。なかなかカワイイ。

そして写真上の小さい方の赤いモノ、何だか分かりますか?大阪のオバサマ必見のこの編物、何だか知りたい方は、環境市民 京都事務所の入口カウンターまでどうぞ!

最後にS本さんの普段着をご紹介。花粉の季節到来ということで、全身を大島*1)リフォームでコーディネイト。「大島…もったいない」と参加者からは溜息がもれましたが、実はこれ、お父様の形見のアンサンブルをリフォームし、形見分けとして数人に贈ったものだそう。「余すところなく使い切った」という度胸と精神はさすが、なにわのマータイさん!お父様もさぞお喜びでしょう。

●リフォーム作品を身にまとったS本さん
花粉対策というマントとスワトウのハンカチで作ったマスクがお洒落♪

●大島の帽子、中のベストとパンツはお揃いです

次回は4月14日(土)午後1時からの開催予定です。詳しくはこちらへ。
(文/ぬいカフェプロジェクト 池田 浩子)

※大島(紬):奄美大島産の絣(かすり)織りの紬。非常に高価な織物として知られる。手紡ぎの細い絹糸を用い、密に織られているため、表面がツルツルして花粉などをはらい落としやすい。