第5回 ふすまの補修と張り替え ~番外編・デザインバリエーション紹介~ | 認定NPO法人 環境市民

第5回 ふすまの補修と張り替え ~番外編・デザインバリエーション紹介~

前号まで、ふすまの補修と張り替えの手順をお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか。家の補修も自分でできることをやることによって、愛着が湧き長く使い続けられますし、実際に手を動かしての作業も楽しいものです。
今回はさらに応用で、意匠(デザイン)をこらしたものをいくつか紹介します。参考にしていただき、みなさん各自で思い思いの楽しいふすまを考えてみてください。

①ランダムボーダー貼り
適当な幅に切った3色の和紙を11月号掲載の③の工程まで終えた上に自由に貼っていきます。
あまり深く考えずに並べても、仕上がるとそれなりの見栄えになるところがおもしろいです。
和紙の種類は美濃紙です。

②桂離宮
たいへん有名な桂離宮の市松に貼られたふすまです。白色と紺色でオーソドックスですが、それがかえって洗練されて見えます。一般の住宅や店舗でも色違いのパターンなどよく見かけます。
手順は①ランダムボーダー貼りと同じです。

③横ボーダー
手の触れる位置は汚れやすくなるため、引き手が付く位置に帯状に色違いの和紙を重ね貼りしたものです。かなり昔からある意匠で、最初からプリントされたふすま紙もあります。TV「サザエさん」の磯野家のふすまも同様です、注意して観てみてください。

④オリジナルデザインふすま
ふすまに使った和紙は月桃紙(げっとうし)です。沖縄に自生している月桃から作ったといわれています。場所が玄関だったので華やかさと飽きの来ないデザインということで2色使いで月をイメージしました。