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上映会:~自然エネルギー社会を子どもたちに~『シェーナウの想い』11/4
原発から二度目の秋を迎える今、エネルギー、暮らしについて 一緒に考えてみませんか?
環境市民ラジオチームでは、ドキュメンタリー映画の上映会を企画しました。
子どもたちの未来を守るため、ドイツの小さな町の住民達が立ち上がり、市民の手により電力会社を設立、エネルギー自立地域が生まれた物語です。(ストーリはページ下参照)
困難に見舞われながらも、子どもたちの未来のためにあきらめなかった市民の力に、勇気や元気をもらえる素敵な映画です。
「ドイツだからできたこと」ではなく、日本でも市民がエネルギー選択をする社会になってゆくために、必要なことは何なのか。生活者・市民の視点でくつろぎながらお話ししましょう!
(写真はシェーナウ電力会社のみなさん)
予告編はこちら
《日時》11月4日(日) 13:30~開場、14:00~上映 (16:25終了予定)
《場所》京町家 さいりん館
(マップ・アクセス はこちら)
《開催協力費》 600円(お茶・お菓子付き)
※環境市民会員の方は100円引
《定 員》30人 ※お子さん連れも大歓迎です!
《主 催》NPO法人環境市民
《申込み》 お名前・人数・連絡先を下記までご連絡下さい。
NPO法人環境市民
〒604-0934 京都市中京区麩屋町通ニ条下る尾張町225番地 第二ふや町ビル405号室
TEL 075-211-3521 FAX 075-211-3531
E-mail radio@kankyoshimin.org
URL https://kankyoshimin.org/
ストーリー
ドイツ南西部にあるシェーナウ市。2500人の小さなまち。チェルノブイリ原発事故の影響は、ここシェーナウ市にもおよびました。そこでシェーナウ市の親たち数人が子どもたちを守るため「原子力のない未来のための親の会」(親の会)を結成しました。
まず始めたのが、街中に放射能から身を守るための情報を発信する情報スタンドを設置することでした。また原発依存から脱却するためには、エネルギー使用の意識変化も重要であると考え「節電キャンペーン」や「節電コンテスト」を行いました。
さらに住民グループは、シェーナウ市と独占的に契約を結んでいたラインフェルデン電力会社(KWR)に対し、原発に頼らない電力供給、エコ電力の買い取り価格の引き上げ、そして節電を促すために基本料金を引き下げ使用料金を引き上げる比例料金制度を提案しますが、冷たくあしらわれてしまいます。
そこで住民グループ(親の会)は「それなら自分たちで電力会社をつくってしまおう!」と立ち上がり、シェーナウ電力会社(EWS:Elektrizitätswerke Schönau)を発足させます。
彼らはKWRを相手に2度にわたる住民投票を勝ち抜き、シェーナウ市の電力供給の認可を勝ち取ります。しかし、電力供給を実現するためには、当時KWRが所有していた電力網を買い取る必要がありました。
シェーナウ市との電力供給契約を失ったKWRは、この電力網の引き継ぎにあたって不当なまでに多額の価格を提示します。それでも住民グループは諦めませんでした。社会目的に積極的に融資をするGLS銀行や広告会社の無償の協力、さらには人々の善意の寄付のおかげで無事電力網を手にするに至りました。
1997年、EWSは念願の電力供給を開始します。チェルノブイリ事故をきっかけにした親の会の発足から、操業に至るまで実に10年もの歳月が流れていました。
苦労も喜びも分かち合い、皆で共に支えあい、励ましあい、そして時には息抜きもしながら、EWSで働く人たちは、今日もドイツにいるたくさんの人たちに原発に頼ることのない自然エネルギーをメインとしたエコ電力を供給しています。
2008年ドイツ
翻訳;及川斉志(2012年)
上映時間;60分
※本映画の上映団体を自然エネルギー社会をめざすネットワークが募集しています。詳しくはこちら