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【緊急・非常に重要】福島原発の重大事故に対して当面の行動提案
カテゴリ: 福島原発事故を理解するために押さえたいポイント | 更新日:
3月15日
環境市民では、この度の大地震、大津波の直後から福島原発の重大事故に強く関心をおき、良心的な科学者、専門的な知識情報のある環境NGOと情報共有を図り、必要と思われる情報を発信してきました(ウェブサイト、コミュニティFM、ツィッター等)。
政府、東京電力は、あくまで原子力推進の立場でしか、国民に情報を伝えていません。本来このような原発の極めて重大な事故では、予測される最悪の状況に基づいて、生命第一で取り組むべきでした。しかし、これまでの経緯で明らかのように、希望的観測に基づいて、事態が悪化するに従って、小出しに情報を出しています。
このような状況になっても与謝野馨経済財政相は「日本経済を支えるために原子力を利用するのは避けて通れない道」と言っていることからも明らかです
政府等は、パニックを恐れてという、言い訳をしていますが、情報を出さず事態が悪化してから出せば、より大きなパニックになります。国民を信じて必要な情報を出すことが政府の責任ですが、残念ながらそのようになっていません。
このような情報を発信することは、非常につらいのですが、私たちは、環境問題に取り組むNGOの責務として、次のような行動を皆さんに提起します。実際の行動は、各自治体、各団体、各企業、各人で判断し、行動してください。また皆様の判断で、伝えられる方に正確にお伝えください。
【当面の行動提起】
・今日以降数日、これから降る雨には絶対にあたらないように気を付けてください。かなり離れた地域でも、風に飛ばされた放射能が雨で落とされる危険性があります(チェルノブイリの教訓です)。
・東北、関東地方の農家さんは、すでに収穫可能と思われる農作物は、早期に収穫されることを勧めます。風向き、風力等で何とも言えませんが、全国の農家さんも、収穫可能なものは早期に採り入れられることをお勧めします。
・風下にある地域(風向きは気象庁の予報などをもとにご確認ください)を中心に、特にお子さん、若い人は、将来的な甲状腺がんの予防のためにヨウドを含む食品を毎日とられることを勧めます。ヨウドを多く含む食品としては、乾燥昆布、トロロ昆布、乾燥ワカメ、いわし、さば、かつお、焼き海苔、ぶり、塩鮭、寒天などがあります。特に昆布は多く含んでいて少量でも役に立ちます。いわし、さば、かつお、ぶり、塩鮭は一食分程度必要です。ただ買占めには絶対に、走らないでください。
・かつ冷静な行動、中途半端な口コミをしないように強く求めます。このような提起が杞憂に終わることを心から願っていますが、生命第一で予防的な行動が環境問題では大事であることは、過去の教訓です。
また情報を整理しながら、追って皆さんにお伝えします。
NPO法人 環境市民
web https://kankyoshimin.org/