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関東方面、明日3/15の雨に注意を
カテゴリ: 環境市民なう! | 更新日:
このコーナーでは環境市民の事務局スタッフを中心に、今すすめているプロジェクトのナマ情報や、スタッフならではの思いや気づきをお伝えします。
NPO法人 太陽光発電所ネットワーク(PV-Net)事務局長 都筑 建さんよりメールをいただきましたのでご紹介します。なお、この情報は3月14日時点の内容です。予防原則に基づき発信していますので、その後、状況がかわるかもしれないことをご了承ください。
11年03月14日
発信人:都筑 建
福島原発事故の推移はこれまでの日本の中枢(原発推進科学者を含めて)の根幹を揺るがすものとなっています。原発の危険性を長年声高に叫んできましたが、かたくなな情報統制の壁を結局大事故に直面してはじめてベールを脱がざろう得なくなりました。
市民目線でこの原発事故を見ていますが、1号炉爆発から関東圏の計画停電の実施(一部延期)への移行は需給バランスが崩れて大停電に陥る緊急性もありますが、ある意味で対応が早いとも言えます。
逆に言えば民間には「絶対事故はあり得ない」と脅すように言っていた裏側でいま実行に移されている計画停電を含めた対応策を用意していたと読みます。 いま懸念されるのは放射能汚染ですが、当然大気中に放射能が放出されています。レントゲン照射時の50マイクロシーベルトと比較して「健康に影響ない」と得意げに解説するテレビのコメンテータが言っていますが、低放射線でも長時間浴びると当然健康に影響があります。レントゲン室が隔離されていることからもよくわかることです。原発の危険性を封じるために言ってきたことでその姿勢の醜さに本人も気付いていないままです。
ただ本当のモリタリング放射能データを冷静にチェックする必要があります。私も創立運営にかかわっているR-DANでは現在福島原発を中心にデータを収集中です。
民間の自主的データですから性能はについてはその限界も含めて注意深く点検しながらは行っています。
原発周辺には複数のMPつまりモリタリングポストがあります。そのデータが一部だけテレビ等で報道されていますが、この局面では全MPの動的データを公表すべきです。
これらのデータについてはWEBでも除くことが可能ですが後程お伝えします。私も簡易放射能ガイガーカウンターの測定を始めています。これも後程報告します。
もう一点注意が必要な点は関東では明日の天気で午後以降の雨の予測がされています。もし風向きが福島原発から首都圏方面で雨雲が流れると長崎広島やチェルノブイリで経験した放射能雨(黒い雨)が降ることが懸念されます。特に雲の高さが低いと影響が大きいことが考えられます。(大気の逆転層に沿った雲)雨に直接当らないことが肝心です。この予想が当たらないことを祈ります。もう一月になるのは大災害の仙台の近くの女川原発の状況です。1000人の人が原発敷地内に避難しているということです。
こんなことを書いていくと放射能事故の2次災害も考えてしまいます。目にも見えず肌にも感じられない得体のしれない、しかも逃れることのできない放射能への怖れは精神的な圧迫を多くの人に与えます。
その結果の姿がチェルノブイリの姿でした。事故5年後にチェルノブイリに私も訪れ支援と調査をしましたが、有形無形の悲惨な状況に晒された姿は忘れられません。
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NPO法人 太陽光発電所ネットワーク(PV-Net)
事務局長 都筑(つづく) 建
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