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選挙の終わりは「はじまり」
カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
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投票日前、新聞で興味深い記事を見ました。
ある大学で調査したところ、多くの学生が、
「自分の判断があっているかどうかわからないから投票には行かない」
と回答したそうです。
選挙にまるで正解を求めるような回答に
日本の教育の課題も感じるのですが学生がこう回答してしまう理由の一つは、
政治や社会との日常のかかわりの薄さにあるように思います。
つまり、選挙が終わったらその後は
当選した議員が決めていくことであって、
市民にはどうしようもない、かかわりようがない
と思いがちなのではないでしょうか。
でも、むしろ選挙が終わった後からが本番なはず。
議員になった方にメールなどで意見を出したり質問したりするのも一つ。
定期的にニュースレターを発行している議員さんもいます。
PRめいた部分もありますが、メディアで報道されている話題に対して、
どう考え、どう行動しているのか、より具体的に知ることができます。
最近はSNSをしている議員さんも多く、
気軽にコミュニケーションをとることもできるかもしれません。
そこまではちょっと、という場合は、
選挙を通して気になった社会課題について、
まずはメディアなどでの報道を継続的に追っかけたり、
学習会などのイベントに参加してみるのも一つ。
さらには、地域の社会課題に関する取り組みに
参加してみるのもおすすめです。
そうするうちに、選挙で候補者が訴える主張に対して、
自分なりの意見が育ってくるように思います。
そもそも私たちの暮らしは政治と深くかかわっています。
そんなことにも気づいていくはずです。
当選したからといって議員に白紙委任したわけでもありませんし、
当選した議員に任せて社会がよくなるほど世の中は単純ではありません。
むしろここからがはじまり。
選挙を通じて関心を持った政治、社会課題に、
少しでもいいので、継続的に粘り強くかかわりを持ち続けることこそが、
この国の未来をつくっていくのではないでしょうか。(ま)
<執筆者紹介>
ペンネーム:ま
地球のサステナビリティと共に、
自身の体力のサステナビリティが気になる今日この頃。
好きな食べ物は塩豆大福。