新時代のビジョンや変革の力は若者世代にあり | 認定NPO法人 環境市民

新時代のビジョンや変革の力は若者世代にあり

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

先週、企業・自治体・市民が参加してつくる環境ネットワークにて
20代の若者と企業人が意見交換をする場を企画しました。
私自身が若い世代と一緒に事業を行う中で、
彼らの持つ熱い想いやセンスに舌を巻いてばかりだったので、
これを企業で働いている人たちに知ってほしかったのです。

お題は
「未来世代と考える『持続可能性×仕事』〜CO2ネットゼロ時代の事業経営のあり方とは」。
企業の若手社員として商品開発に取り組む人。
フリースクールのスタッフの傍ら、気候アクションに取り組む人。
学生でありながら一般社団法人の理事としてSDGsに取り組む人。
学生時代にファーマーズマーケットを立ち上げた発起人。
若手からは以上の4名に登壇いただきました。
企業人としては、金融機関と製造業から3名の方に。

まずは若者たちから活動を発表いただき、企業人に感想を聞くと、
3人とも一様に呆然とされていました。
「やられた」
「社会のためにこんなに考えているなんて」
「老兵は去らねば」
「この歳になって自分も、
何のために生きているのかとようやく考えるようになったけど」……。
自分自身の手で未来を良く変えたいと実際に動いている若者たちの情熱は想像以上で、
企業人たちの心を激しく打ったようでした。

続いて企業人から、自社の環境保全の取組について話していただきました。
若者たちからは、すごく頑張っているんだと知ることができて嬉しかった
という感想の反面、CO2ネットゼロ(カーボン・ニュートラル)を
実現するにはまったく足りない、
これまでとは180度違う発想が必要になると指摘がありました。
SDGsの流行や前首相のカーボン・ニュートラル宣言により、
流れは確実に変わっては来ているものの、壁を打ち破るには足りない。
イノベーションを起こすには古い頭脳では無理だから、
若者たちのセンスや能力を事業活動に活かす仕組みを作ることが、
これからの新しい時代の事業をつくる上で鍵となるというあたりで、
時間切れ終了となりました。

今の環境問題を引き起こした年代が、
同じマインドセットで問題を解決しようとするのは無理があります。
いかに新しい頭脳に任せてサポートに徹するかが大事なポイントになるでしょう。
「老兵は他の老兵を連れて去ること」なんて言葉も飛び出しました。
大好評で終わったセミナーになったので、
来年度にも企画は引き継がれそうです。
いい仕事ができて幸せでした。 (げの字)

[参考]
滋賀グリーン活動ネットワーク主催
「未来世代と考える『持続可能性×仕事』〜CO2ネットゼロ時代の事業経営のあり方とは」(外部サイト)

<執筆者紹介>
ペンネーム:げの字
環境市民の設立3年目からの会員で、かつて事務局スタッフとして広報や環境教育を担当。
プロジェクト運営支援などで(スポーツバイクで)駆け回る日々を過ごす。
ベジ料理と家庭菜園が趣味。