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たかが買い方 されど買い方
カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
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食品を陳列の奥から取ることは食品ロスを助長してしまいます。
しかし、ある調査によると、
食品を陳列の棚の奥から取る人はなんと88%にもおよぶそうです*1。
数字の大きさにちょっと驚きました。
つまり、私がスーパーで出くわした「奥取り」の方は
マイノリティーではなかったのです……
しかし、「商品を手前から取る」だけで食品ロスは一定減らせるようです。
コープこうべが、2018年に、商品を手前から取ること
値引き商品の積極購入を呼び掛ける「てまえどり」キャンペーンを実施した結果、
前年比、約15%削減できたそうです。
また82%がキャンペーンを「よい取り組み」と好意的のとらえ、
それでも「新しいものを選びたい」という方は約9%でした。
日本の食品ロスは年間約600万トン。
約半分弱が家庭から、残りは事業者から排出されていますが、
商品を「手前から取る」という私たち消費者の買い方によって
事業者の食品ロスが増えているとすると……
事業者だけの責任ではないのかもしれません。
売れ残った食品廃棄物の大半は事業系一般廃棄物として
自治体の清掃工場で焼却処理されます。
つまり私たちの税金が使われるとともに、
処理手数料が商品コストに上乗せされます。
奥から商品を取ることによる結果は私たち消費者に跳ね返ってくるのです。
たかが買い方、されど買い方。
食品ロスを減らせてしかも簡単にできる「手前取り」。
どうすれば買い物スタイルのスタンダードになるか。
いいアイデアありませんか。(ま)
*1 食品ロス問題ジャーナリスト 井出瑠美さん調査による(対象2411人)
参考:井出瑠美さん
「てまえどり」すぐ食べるなら手前からとってね!食品ロスを減らすコープこうべと行政の連携
<執筆者紹介>
ペンネーム:ま
「何でも自分でやりたいの」期の娘に振り回されながら湘南ガールをめざす70年代生まれ。
最近のおすすめは「びわこふきん」。