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壁が開いて25年
カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
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私が生まれた時は、
ドイツは東と西に分かれていました。
同じ国なのに、と小さい頃は不思議でした。
意外にも、壁は第二次大戦後、
すぐに出来たわけではありませんでした。
東ドイツの中に、飛び地のように、
これもまた、東西に分割された、
東ベルリンと西ベルリンがありました。
あまりにも、その西ベルリンを通して、
西ドイツへ亡命する人が多くて、
1961年に西ベルリンを囲むように壁が作られました。
家族とも自由に行き来できない、
そんな不条理な壁が、
作られでしまったのです。
それから、28年が経ちました。
1989年の8月19日に、
ハンガリーとオーストリアの国境から、
東西の国の移動の自由が始まりました。
そして、11月9日に、
ベルリンの壁が壊され、その後
その他の社会主義の国も民主化されました。
やればどんなことでも、変えていけるんだという、
希望をこの壁の崩壊は伝えていたのではないかと思います。
25年目の今年、
ブランデンブルグ門の周辺で、
さまざまなイベントが行われて、
その日を祝いました。
今の首相のメルケルさんは、
東ドイツの出身です。
ドイツは、今年、国民に借金をしませんでした。
失業率も下がっています。
戦争責任もちゃんと認めています。
原発も止めると決めました。
やればできる、
世の中は変えられる、
そんな思いを、
記念の日に見た気がしました。
(ち)