今年の3.11の報道を振り返る | 認定NPO法人 環境市民

今年の3.11の報道を振り返る

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

三年目の3.11の報道で、マスコミが少しだけ変わったかもしれない。

今年の3月11日のテレビの報道番組
「報道STATION」の報道に、
あれ?っと思った人は多いかもしれない。

多分マスコミが隠したかったこと、
そして、今ままでは出さなかったであろうこと、
もちろん十分とは言えないという意見もあろうが、
ちゃんと伝えようという姿勢が見えたことだ。

もっと具体的に言えば、
福島の子どもの甲状腺がんの比率を、
「これは福島の原発事故は関係ない」と言い切った政府に、
「本当にそうなのか?」
と苦言を呈したことだ。

ちゃんとチェルノブイリの取材や、
福島でのインタビューもあり、
SNSでも話題になっていた。

情報を出さない政府、
出してきた情報を歪めて伝える政府に、
切り込むマスコミが出てきたことは、
喜ばしいことだと思う。

勿論、その番組もいつもそうではない。
スポンサーとの問題もあるのかもしれない。

しかし、多くのマスコミが、しれっと、
経済の復興は、原発の再稼働から
みたいな記事を、量産している状況からすれば、
大健闘ではないか。
その後の、進退、例えば、問題として問われるなど、
心配の種はないでもないが。

ところで昨日から、消費税が3パーセント上がった。
増えた3パーセントをちゃんと使うか、
とても気になるところだ。

復興支援と言われたお金も、
結局無茶苦茶な使われ方をしたことで、
ますます政府が信用できなくなっている。

今は、情報は、取りに行けば、結構とれるものだ。
外国のニュース、レポート等。
日本で伝えていないことが他の国でちゃんと伝えられていたりする。

これからは、日本のマスコミにも期待したい。
私達にとって必要な情報をちゃんと歪めず伝えてくれるように。(ち)