3月放送分 | 認定NPO法人 環境市民

3月放送分

東日本大震災の影響で、福島原発から放射性物質が大量に放出されています。現地では被爆者も出ていますが、いまだに政府や電力会社から、安全性を確保するための十分な情報や視点が出されていません。過去の原発事故から考えると、予防原則で情報を発信し、行動していくことが重要です。そこで、マスメディアではなかなか報道されていない情報や視点を専門家にうかがいます。
(※この番組は7月まで京都三条ラジオカフェとの協働で放送していました)

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環境市民では、被災地支援活動、また原発事故に関する情報を放送しておりますが、これらの運営費は自費となっております。
電力会社や政府だけに頼らない情報発信をすすめ、少しでも原発への理解、また放射性物質による影響を少なくするためにも被災地の支援とあわせまして、ご支援よろしくお願いいたします。

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京都 01020-7-76578 (名義)環境市民

福島原発の状況をきく

福島原発事故から2週間がたちましたが、2号機の坑道から高い放射線が測定されるなど状況は深刻な状態に変わりありません。
また、飯舘村では、チェルノブイリ強制移住レベル以上の放射性物質が検出されるなど、汚染の心配も拡大しています。今回も、京大原子炉実験所の小出廣行先生に、現状をどう理解すればよいのか、お伺い致しました。

【時間】3月30日(水)午後6:15~7:00
【出演】小出裕章先生
京都大学原子炉実験所 原子力基礎科学研究本部
原子力基礎工学研究部門 助教

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チェルノブイリ事故に学ぶ

チェルノブイリ事故の経験から今、私たちが学ぶことは何か、京都精華大学教授 細川弘明先生にうかがいました。また、今回、環境市民が実施した、福島原発に関する情報公開についてたずねたアンケートの結果をご紹介しました。

【時間】3月28日(月)午後6:40~7:15
【出演】精華大学 人文学部総合人文学科 環境未来コース 教授 細川弘明先生 詳細・アジア太平洋資料センター(parc)共同代表・『MOX(プルトニウム)総合評価』
高木仁三郎/マイケル・シュナイダー著者(同書籍の執筆者の一人)

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海外の専門家の意見は? チェルノブイリ事故に学ぶ

政府や電力会社から出される後追いの情報に、市民の不安の声があがっています。Twitterなどで海外からの情報も入ってきており、海外の情報と国内の情報の差に戸惑いもでています。

チェルノブイリ事故にも詳しく、また海外の専門家と連携しながら日本の原発情報の分析をしておられる、細川先生に、最新の情報をもとに、私たちが見落としがちな、今注目すべき点をうかがいました。

【時間】3月25日(金)午後8:30~9:00
【出演】細川弘明先生

・精華大学人文学部総合人文学科 環境未来コース 教授 詳しくはこちら
・アジア太平洋資料センター(parc)共同代表 詳しくはこちら
・『MOX(プルトニウム)総合評価』詳細
高木仁三郎/マイケル・シュナイダー著者(同書籍の執筆者の一人)

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農家であり、反原発運動に関わってきた佐伯さんにきく

福島原発から放出される放射性物質が農産物からも検出されはじめました。野菜や牛乳から高い放射性物質が検出され、出荷停止の野菜もではじめました。農家からは悲鳴が、消費者からは不安の声があがっています。そこで、今回は、農家の立場から、この状況をどうとらえていらっしゃるのか、反原発運動を続けてこられた佐伯さんにお話をうかがいました。

【時間】3月24日(木)午前11:30~11:54
【出演】無農薬京やさい・軒先販売、京都反原発めだかの学校 佐伯昌和さん

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反核運動を続けてきたお医者さんにきく
3月23日(水)(午後8:15から8:45)放送分

福島原発から放出される放射性物質への不安が高まっています。マスメディアでは影響を軽視するような報道がなされていますが、環境市民でもお伝えしているように、被曝の影響は数十年という長期にわたる場合があります。そこで、今回は、お医者さんの立場から、この状況をどうとらえていらっしゃるのか、反核運動を続けてきた児島先生にうかがいました。

【出演】反核医師の会 代表世話人 児島 徹先生

◎反核医師の会……
1987年に誕生。 住民の生命健康を守る医師、歯科医師・医学者としての立場から、国際法にも違反する非人道的兵器である核兵器の廃絶を求めていろいろな活動を展開している。

▼反核医師の会の声明 こちら

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原発問題の専門家にきく
3月22日(火)(午後4:00から4:40)放送分

福島原発の第1号機から第5号機の冷却作業の様子が毎日のように伝えられています。

1週間がたち、放水状況や電源がつながった、という情報ばかりが伝えられがちですが、この間も放射能は出続けており、また状況も依然深刻で余談を許さない状態です。改めて、原発の専門家小出裕章先生に、今の状況をどう受け止めるべきかをうかがいました。

【出演】小出裕章先生(原子炉実験所 原子力基礎科学研究本部 原子力基礎工学研究部門 助教)

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内部被曝の専門家にきく
3月21日(月)(午後4:00から5:00)放送分

【出演】琉球大学名誉教授 矢ケ崎 克馬 氏 他
■参考著書『隠された被曝』(新日本出版) 2010年7月出版


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被曝の影響について
3月18日(金)(午後8:20から9:00)放送分

チェルノブイリ原発事故を受けた医療支援の実績が評価され、2004年にWHOで日本人としてはじめて「放射能線専門科学官」を務めておられる、永井隆記念国際ヒバクシャ医療センター センター長の山下教授に、今の現状をどうとらえればよいのか、お話をうかがいます。
※この他にも状況に応じて震災の情報をお伝えします。

【出演】永井隆記念国際ヒバクシャ医療センター センター長 山下俊一氏 他

■ 略歴
1978年3月長崎大学医学部卒業後、一貫して内分泌学を専攻し基礎と臨床の架け橋の仕事をしている。1991年からチェルノブイリ原発事故後の国際医療協力、95年からセミパラチンスク核実験場周辺への医療協力、2000年から5年間JICAセミパラチンスク地域医療改善計画を主導。2005年から2年間WHOジュネ-ブ本部放射線プログラム専門科学官。
現在、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科原爆後障害医療研究施設教授ならびに附属病院永井隆記念国際ヒバクシャ医療センター長。詳細

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福島原発事故の影響について
3月17日(木)(午後8:00から8:30) 放送分

【出演】環境エネルギー政策研究所 所長 飯田哲也氏 他

東北地方太平洋沖地震による、福島原発事故の影響について再生可能エネルギー、原子力の専門家である飯田哲也さんに今、この事態を私たちがどう捉え、行動していくべきなのかうかがいました。

◎プロフィール
環境エネルギー政策研究所(ISEP) 所長。ルンド大学(スウェーデン)客員研究員。1959年山口県生まれ。自然エネルギーや原子力などの環境エネル ギー政策専門家。『21世紀のための再生可能エネルギー政策ネットワー クREN21』理事など国際ネットワークも豊富。温暖化ファンドやグリーン電力などを生み出すなど、社会イノベータとしても知られる。中央環境審議会、東 京都環境審議会などを歴任、2009年11月には、新政権の25%削減タスクフォース有識者委員、および行政刷新会議ワーキンググループの事業仕分け人に 任命された。著書に「自然エネルギー市場」(菊地書館)、「北欧のエネルギーデモクラシー」(新評論)他
ツイッター:tetsu iida@ISEP

◎環境エネルギー政策研究所(ISEP)…
持続可能なエネルギー政策の実現を目的とする、政府や産業界から独立した第三者機関です。地球温暖化対策やエネルギー問題に取り組む環境活動家や専門家によって設立されました。


福島原発事故による影響について~ドイツで日本の原発事故がどう報道されているか~
3月16日(水)(午後3:00から4:00) 放送

海外でも重大ニュースとして報道されていますが、日本の報道とは違い、最悪の状態予測を説明したうえで、現状がどうか、またどう対処すればよいのかを明確に説明しているそうです。
また、欧米では、早くも原発の見直しがはじまっています。ドイツでは早期廃止にむけて協議がはじまりました。
今回は、ドイツ在住の環境ジャーナリスト、村上さんに、日本での事故がどう伝えられているのか、ドイツでの脱原発の動きなどについて伺いました。

参考:原発、ドイツは早期廃止へ協議 スイスは改修など一時中止(日経3月15日)詳細

出演】
・村上 敦氏(ドイツ在住 環境ジャーナリスト)
・小出裕章先生(原子炉実験所 原子力基礎科学研究本部 原子力基礎工学研究部門 助教)
・金山勉先生(立命館大学 産業社会学部 教授)
・金山智子先生(駒沢大学 グローバル・メディア・スタディーズ学部 教 授)

★村上敦さんプロフィール
ドイツ在住の日本人環境ジャーナリスト。環境コンサルタント。理系出身。日本でゼネコン勤務を経て、環境問題を意識し、ドイツ・フライブルクへ留学フライブルク地方市役所・建設局に勤務の後、フリーライターとしてドイツの環境施策を日本に紹介南ドイツの自治体や環境関連の専門家、研究所、NPOなどとのネットワークも厚い2002年からは、記事やコラム、本の執筆、環境視察のコーディネート、環境関連の調査・報告書の作成、通訳・翻訳、講演活動を続ける。ブログはこちら

▼村上さんのコラムから
地震から4日間の独メディアとドイツ政府の動向について こちら

●村上さんのお話抜粋…ドイツでは、はじめ地震や津波の被害についてとり上げられていました。その後、1号機の爆発のシーンが繰り返し流されていました。どのような事態があったのかは日本と同じように詳しくは報道されていませんでした。州議会選挙にあわせ、12日にドイツ全土で大規模な反原発のデモが計画されていたため、かなりおおきくメディアに取り上げられるようになっています。そのため、ドイツ国民の関心は原発に移っています。情報開示が不十分なので、政治家や市民から日本の情報政策に非難が集まっています。ドイツ政府は、成田行き飛行機を名古屋や大阪行きに振り分けたり、在日ドイツ人に西への避難を勧告したり、という対策をとっています。これはドイツ政府が東京を危険だと判断したのではなく、情報不足で何が起きているかわからないからです。さらには、メルケル首相が脱原発の期限延長を見直したり、1980年以前に作られた原発の停止を行うなど政治的な対応が行われています。また、最悪の場合どのような事態が起こるのかという専門家の番組も行われていました。ドイツでは、専門家の一次情報をそのまま国民に伝えるのではなく、間にジャーナリストが入って、国民にわかりやすく伝えるという仕組みもあります。


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福島原発の状況について
3月15日(火)(午後2:30から3:30)放送分

出演】
・小出裕章先生 原子炉実験所 原子力基礎科学研究本部 原子力基礎工学研究部門 助教
・細川弘明先生 精華大学人文学部総合人文学科 環境未来コース 教授 詳しくはこちら

●放送概要まとめ(PDF) ※このテキストは音源をテキストにおこしたものです。使用の際は、改変はご遠慮ください。また出典の明記をお願いします。

福島原発の状況について
3月14日(月)(午後5:00から6:00)放送分

出演】
・小出裕章先生 原子炉実験所 原子力基礎科学研究本部 原子力基礎工学研究部門 助教
・細川弘明先生 精華大学人文学部総合人文学科 環境未来コース 教授 詳しくはこちら

※音源と動画の両方がありますがいずれも同じ内容です。(番組内で「ひろあき」とご紹介していますが、先生の名前の読みは「ほそかわこうめい」です。お詫びして訂正いたします)
※細川先生からは番組終了後の以下のようなコメントをいただいています。
番組で言ったことと入れ違いになってしまいましたが、東海第2原発は非常用電源が復旧し、冷却作業が継続できるようになったとのことです。圧力開放(=放射能放出)はおこなわずにすんでいるとのこと。日原電に確認しました。ただ、まだ温度は高いようなので、電源がダウンしないよう祈るばかりです。

音源はこちら(フルバージョン。後半は原発事故関連以外の情報もあります)

動画はこちら(途中機材調整の関係で音が聞きづらいところがあります)