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出汁昆布がない?
カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
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出町商店街にある乾物屋さんで出汁昆布を買おうとするも、品物がないと店主。
「おそらく今年も仕入れは難しいのではないか」
主な原因として、海水温の上昇が挙げられている。
気象庁によると、日本の年平均海面水温の2024年までの上昇率は100年当たり+1.33℃ *1。
世界と比べると2倍以上の速さだという*1。
暖流である黒潮や陸地の熱が影響しているとみられている。
また、昨冬は、東北沖の黒潮続流から切り離された暖かい水の塊が、
極端に北海道に接近していた。
さらにオホーツク海では、近年、宗谷暖流の水温が上昇している。
北海道周辺の水温が高すぎて昆布が育たない、というわけだ。
海水温の上昇による影響は見聞きしていたものの、
ここまで深刻とは正直ショックだった。
昆布だけではない。
魚介類への影響も甚大だ。
昨年、全国の8割の生産を支える瀬戸内のカキが9割死滅したことは記憶に新しい *2。
寒ブリで有名な富山で水揚げが減少し、
北海道で獲れるようになるなど魚の生息域も大きく変化している。
生態系の変化はもちろん問題だが、
昆布が採れないとなると和食文化は成り立たなくなる。
近い将来、昆布やいりこで出汁を取ることさえできなるかもしれない。
和食文化の危機と言っても過言ではない。
和食は世界無形文化遺産でもある。
将来世代に、貴重な和食文化を残していくためにも
気候変動を止める必要があることを忘れずに行動していきたい。
(ま)
*1 気象庁「日本の気候変動2025」、8.海水温
世界全体の年平均海面水温の上昇率は100年当たり+0.62℃
*2 水揚げの約9割が死滅? 温暖化の影響で冬の味覚、カキが大ピンチ!?
<今週のコラムニスト>
ペンネーム:ま
地球のサステナビリティと共に、
自身の体力のサステナビリティが気になる今日この頃。
好きな食べ物は塩豆大福。
















