暑さに思う | 認定NPO法人 環境市民

暑さに思う

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

毎年のように、過去最高の気温、史上最大の降水量、史上最強のXX……を耳にするようになった。

外に出ればまるでお湯のような空気。
息を吸うのが躊躇われるほどの暑さ。
天気予報を見れば、連日、最高気温は37度、38度と目を疑うような数字が並ぶ。

蛇口をひねれば出てくるのはぬるま湯。
ベランダのグリーンカーテンも葉が焼けて
グリーンカーテンのための日除が必要になる始末。

外を歩く人はみな、男女問わず、日傘を持ち、
携帯用の小型扇風機を手に暑さをしのいでいる。
外で仕事をする人たちは、ミニ扇風機付きの服で仕事をしている。

夏休み。
子どもたちで溢れるはずの公園には誰もいない。
暑さでまちを歩く人もまばらだ。

夕方になると、空が、
もうこれ以上は持ちきれないといった感で激しい雨が降る。
ひと昔前は1時間当たり50ミリを超すといったらびっくりしていたのに、
今や100ミリ以上という予報を聞くこともある。
豪雨による災害も毎年のように発生している。

どれもこれも「異常」なのに、「危機的」なのに、
未だに抜本的な気候変動政策が図られないのは一体なぜなんだろう。
政策の転換を、と科学者、市民、思いある人たちが伝え、
行動し続けてきたのになんでこんなに変わらないんだろう。

夕方。
メリメリと空が割れるような雷を聞きながら、時々、無性にむなしくなる。
それでも、雨上がりにふっと吹いてくる涼しい風に触れると、
地球はなんとか、少しでも修復しようとしてくれているように思えて
ここで挫けてはいけない、とまた思いを新たにする。(ま)

<今週のコラムニスト>
ペンネーム:ま

地球のサステナビリティと共に、自身の体力のサステナビリティが気になる今日この頃。
好きな食べ物は塩豆大福。