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環境問題への取組は何のため?
カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
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2001~2010年に、環境市民をはじめ全国のNPOは、
市区町村の環境問題への取組をNPO目線で評価し、
優れた取組を発掘するコンテストを実施しました。
これが環境首都コンテストです
コンテストの参加市町村数は、最も多い年で100自治体を超えました。
一方、評価するメンバーには、NPO専属メンバーだけでなく、
一般の社会人、学生も多く参加しました。
確認内容は多岐にわたったため、作業量が多く、市町村、
評価するメンバー双方にとってしんどいコンテストでしたが、
参加者全員がやる気に溢れていました。
このコンテストの特徴のひとつは、環境問題への取組において、
住民参画の視点を重視したことです。
例えば、先進事例として、
京都府福知山市や滋賀県野洲市等の環境基本計画策定において、
住民自ら原案を作成し、市に提案したことを評価しました。
また、山形県遊佐町において、住民が主体となって河川の維持管理活動を行い、
地域づくりに発展したことを評価しました。
それは、環境問題への取組は住民の幸せのために行われるものであり、
その目標を達成するためには住民自らで何をすべきかを考え、
実現に向けて活動することが大切だという思いがあったためだ、と私は理解しています。
その思いについて、環境首都コンテストに参加していた時に
私が理解していたかどうか心許ないのですが、年を経るごとに理解が深まりました。
当時と比べ、現在の社会は、格段に環境問題への関心が高まっています。
カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ESG投資など、
以前から環境問題に取り組んできた者にとっては胸躍る言葉を毎日のように聞きますが、
住民参画は行われているでしょうか。
太陽光発電設備の設置促進も廃棄物のアップサイクルも、
住民の幸せのために行われるものであること、そのためには、
今一度、住民参画の意義を確認する必要があります。(くらげ)
<今週のコラムニスト>
ペンネーム:くらげ
小さい頃から、曲線に心惹かれています。
海も空も曲線が美しい。
曲線が持つ無限のバリエーションはすばらしく、変化する様子は見飽きません。
曲線への興味を通じて、気候の勉強を始めたような気がします。
いつまでも、きれいな曲線を残したい。