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タオルの新品への交換時期は?
カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
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交換したのは長年使い続けて愛着のあったフェイスタオル。
経年変化で、ふんわりというよりは、
乾いた時にはパリッと硬めの肌触りになっていましたが、
使い馴染んだタオルは水分もしっかり吸い取ってくれる、
自分好みのタオルに進化してくれていました。
気に入って使い続けていたのですが、
とうとう繊維が痩せすぎて水分吸収自体が悪くなってしまったのです。
でも、破れたりしていないしどうしよう……
そこで、タオルの寿命について検索して調べてみると、
タオルのメーカーさんや販売会社さんと思われるところが、
タオルの交換時期や、
タオルの寿命について書いている記事を複数見つけることができました。
読んでみて驚きました。
そこにはタオルの寿命は30〜40回程度の洗濯か、
半年くらいで新品と交換するのが良いと勧められていたのです。
状況にもよるとして、1年くらいで交換と書いているものもありました。
ビックリ!
タオルの寿命、短か過ぎませんか。
確かに、臭いがついたり黒ずんできたりすることもありますが、
30〜40回洗濯したくらいで簡単に新品と交換してしまうのは考えものです。
綿花栽培から原材料のコットンが種子と分けられタオルとなる工程で、
大量の水やエネルギーを使い、環境への負担をかけているとしたら、
まずは、しっかり洗濯をしてみる、煮沸消毒してみるなど、
できるだけ長くタオルとしてつかえるよう工夫したいものです。
また、世界中の綿花栽培面積は全耕作地の2.5%程度だそうですが、
綿花栽培、種子生産に使われる農薬や殺虫剤は、
農薬全体の6.8%を占めているともいわれており、
栽培農家も農薬を減らそうとしているものの、
土地が大量の農薬で汚染されることや、
農薬による労働者の深刻な健康被害、遺伝子組み換え問題、
児童労働についても問題が浮き彫りになっています。
タオルを消費することが、
そんな問題に結びついているなんて想像しにくいとは思いますが、
私たちが毎朝顔を拭いたり、
お風呂でサッパリ気持ちよくなったあとに体を拭いているタオルが、
どこでどんなふうにつくられているのか知ることで、
一人ひとりの暮らしと世界の環境問題が
どのようにつながっているかが見えてくるはずです。
最後に、がっかりする情報だけでなく、
「ちゃんとメンテナンスすれば5年、10年と永く使うことができる」
と自社のウェブサイトでタオルの長持ち方法を
発信している会社もあったので紹介します。
IKEUCHO ORGANIC タオルクリニック
タオルだけでなく、一旦私たちの手元に巡ってきたものを、
そのままの形でどれだけ長く使えるようにするかも、
とても大事な視点だと思います。
実践するためにもどんな考え方で製造している会社なのかを
知ることも必要だなと感じました。
(イバラノカンザシ)
【参考情報】
日本オーガニックコットン協会
<今週のコラムニスト>
ペンネーム:イバラノカンザシ
ドリトル先生に憧れ、海の中の生きものといつか話ができることを夢見て世界の海に潜り続けています。
最近、海の中にいると一瞬エラ呼吸できそうな気分になります。